2011年04月 一覧

サミュエル・L・ジャクソンがブロードウェイ・デビューへ

Samuel L Jackson to Debut on Broadway as Martin Luther King

Hollywood actor Samuel L Jackson is to make his Broadway debut this fall, playing Martin Luther King Jr. in The Mountaintop, the play first staged in London in 2009.

■チェック!

・debut (make one’s debut) 初めて出る、デビューする
・stage 〈動詞〉 上演する

■対訳

「サミュエル・L・ジャクソンがブロードウェイ・デビューへ」

ハリウッド俳優のサミュエル・L・ジャクソンが、2009年にロンドンで初上演された舞台 『 The Mountaintop 』 のマーティン・ルーサー・キング・ジュニア役でこの秋にブロードウェイ・デビューを果たす。

■訳出のポイント

すっかり日本語になっている debut 「デビュー」。

もともとフランス語で 「初演する」 の意。

ちなみに、フランス語では 文末の t は発音しないので、仏語由来の英語でも同様になります。

debut は名詞 「デビュー」 (=「初出演」「初上演」)としても、動詞 「デビューする」 としても使われます。

したがって、動詞 debut は make one’s debut で言い換えても同じ意味になります。

stage も 「舞台」 「ステージ」 という名詞としておなじみですが、今日の場合は動詞としての登場。

劇やイベントなどを 「上演する」 「開催する」 「興行する」 の意味になります。

したがって、the play (which was) first staged in London in 2009 の部分は 「2009年にロンドンで初上演された舞台」 ということです。

この芝居は、アメリカのアフリカ系米国人公民権運動の指導者でキング牧師の名で知られる、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の姿を描いたもの。

サミュエル・L・ジャクソンのブロードウェイ・デビューにはふさわしい役どころといえるかもしれません。

また、ジャクソンは大のゴルフ好きとしても知られ、昨年10月には、毎年スコットランドで行われるアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権で、アマチュア・チームの一員として、ヒュー・グラントなどのセレブたちとともに参加しています。

腕前の方も、アマとしては最高レベルだそうです。

■編集後記

3月11日の震災と津波の記憶は生々しく、もはやGWが来たかという感じです。
サミュエル L ジャクソン、アマチュアとして最高レベルのゴルフの腕というのはかなり嫉妬を感じます。
映画の出演契約を交わす際も、製作途中でも彼がゴルフをするのを許す、という条項を加えさせているほどです。
ゴルフで怪我をする時もあるのでそれが出演契約違反にならないようにそうしているのだと思います。
さて国内は中日クラウンズ。
石川が58という驚くべきスコアを昨年出して優勝した試合。
2連覇なるか!

(裏)本日の午後、日本を発ちます。
忙しいです。。


任天堂、2012年に Wii 後続機発売へ

Nintendo to Launch New Wii in 2012

Video games giant Nintendo announced on Monday that it would launch a successor to its Wii game console in 2012, in an attempt to arrest its profit fall.

■チェック!

・successor  後継者→後続機、後続モデル
・game console  ゲーム機
・arrest  阻む、止める
・profit fall  減益、減収

■対訳

「任天堂、2012年に Wii 後続機発売へ」

ビデオゲーム大手の任天堂は月曜日、2012年にゲーム機 Wii の後続機を発売すると発表した。
これにより、減益の食い止めをねらう。

■訳出のポイント

英字新聞では再頻出重要単語のひとつ launch 。

新製品などを 「売りに出す」 「販売する」 の意です。

やはりビジネス関連の記事でよく登場する giant も復習しておきましょう。

もともとの 「巨人」 という意味から、「大物」 「実力者」 というニュアンスで使われ、それが企業だと 「大手」 ということになります。

succeed は 「成功する」 の意でよく知られる語ですが、「あとを継ぐ」「後任となる」 「継承する」 という意味の動詞でもあります。

successor は、こちらの 「あとを継ぐ」 という意味の名詞 success から派生した名詞で 「あとを継ぐ人」 → 「後継者」 「後任者」 です。

ただし、英語のおもしろいところは、こういった 「~する人」 「~する者」という表現は、しばしば人以外(物や団体など)を指しても用いられること。

今日の場合も game console 「ゲーム機」 ですから、”後継者” ならぬ「後続機」 というわけです。

「~に継ぐもの」 「~の後続者」 あるいは 「~に取って代わるもの」という場合は、successor to ~ と to を用いることにも注意しましょう。

たとえば successor to the throne で 「王位を継ぐもの」 →「王位継承者」 となります。

arrest は 「逮捕する」 「拘束する」 という意味でおなじみの語。

ただし、今日の場合は 物事の進行などを 「止める」 「阻む」 という意味での登場。

つまり、 stop とほぼ同じ意味なのですが、この意味で arrest を使うと、より固い文語的な語感になります。

attempt は動詞だと 「試みる」、名詞だと 「試み」 「企て」。

ここでは名詞の attempt を使って、 in an attempt to V で「~しようという試みの中で」 → 「~しようとして」 「~を企てて」という言い方になっています。

長年ビデオゲーム業界で一人勝ちをしてきた任天堂の Wii ですが、近年はマイクロソフトの Xbox やソニーのプレイステーションなどに追撃されて、収益の停滞から減少への道をたどっています。

2年連続の減収減益となった任天堂は、同日に2012年には Wii の後続機となる新型ゲーム機を発売することも発表しました。

当然ながら、減益に歯止めをかけることが狙いです。

■編集後記

米国というか世界でも任天堂の人気はすごいです。
今から30年前!!に僕が中学生の頃ホームステイにウエストバージニア州に行ったのですが、そのホストの子供たちも「テンドー、テンドー」と言っていたのを思い出します。(テンにアクセントがあるんですね)

(裏)ん?今夜は東京なんとか天気もちそうです。


インドのカリスマ的指導者、サイババ氏が死去

Indian Guru Sri Sathya Sai Baba Dies

Sathya Sai Baba, one of the most revered spiritual leaders in India, died Sunday morning in a hospital in Puttaparthi at the age of 84.

■チェック!

・guru カリスマ的指導者
・revered  尊敬される、崇拝される
・spiritual leader  精神的指導者、霊的指導者、

■対訳

「インドのカリスマ的指導者、サイババ氏が死去」

インドでもっとも崇拝される精神的指導者の一人、サティヤ・サイババ氏が土曜日午前、プッタパルティの病院で死去した。享年84歳。

■訳出のポイント

昨日に続き2日連続の訃報となりますが、今日はインドのカリスマ宗教家サイババ氏死去の話題です。

guru はもともとサンスクリット語で、「尊敬すべき(人)」 「教師」 の意。

ここから、ヒンドゥー教やシーク教の 「導師」 「教師」 を指す語となり、ひいては思想・宗教・運動などの 「カリスマ的指導者」 「権威者」 といった意味に使われるようになっています。

ここでは、本文で登場している spiritual leader 「精神的指導者」「霊的指導者」 と同じ意味で用いられています。

また、revere は 「~をあがめる」 「~を崇拝する」 という動詞。

したがって、revered spiritual leader は 「崇拝される精神的指導者」。

ここでは one of the most revered spiritual leaders なので、「もっとも崇拝される精神的指導者の一人」 ということです。

病気を治すなどの “奇跡」を起こす” としてインドで存在が知れ渡り、その後世界中の国々で信者を増やしたサイババ氏。

灰の中から指輪などを出す 「超能力」 あるいは 「霊能」 でも有名となりましたが、trick 「手品」 charlatanism 「イカサマ」 などとの批判も大いに浴びました。

また、氏には世界114ヶ国に及ぶ宗教施設など、莫大な資産があることも広く知られています。

実態ははっきりしませんが、サイババ氏が代表を務める財団の資産は4000億ルピー(約7400億円)以上だそう。

国内外の信者からの寄付・献金によるもので、貧困層への慈善事業・教育活動などに使われているといいます。

氏は生涯を独身で通し、子どももいないため、今後はこの莫大な資産の行方にも関心が集まりそうです。
■編集後記

夏の電力需要ピークに向けて、夏休みを導入するなど様々な企業の取り組みが発表されています。
自社も本当に暑いピーク時は1週間とか、自宅勤務にしようかと考えています。
昨日、近所のスーパーに行きましたが本当に暗くかった。。
企業としても節電に社をあげて協力しているという社会性を消費者、顧客にアピールすることができます。
(裏)我が家はかなり節電の習慣がつきました。


ソニー元社長の大賀典雄氏、死去

Former Sony President Norio Ohga Dies

Sony’s former president and chairman Norio Ohga, credited with developing the compact disc, died of multiple organ failure on Saturday at age 81.

■チェック!

・(be) credited with  ~の功績を持つ
・compact disc  コンパクトディスク(=CD)
・multiple organ failure  多臓器不全

■対訳

「ソニー元社長の大賀典雄氏、死去」

ソニーの元社長・最高経営者で、コンパクトディスク開発の功績を持つ大賀典雄氏が多臓器不全のため、土曜日に死去した。
81歳だった。

■訳出のポイント

credit card 「クレジットカード」 でおなじみの credit は、もともとは「信用」 「信頼」 という意の名詞です。

ここから、 「信望」 「名声」 「評判」 あるいは 「功績」 「手柄」 といった意味でも広く使われる語となっています。

また、「~を信じる」 という動詞でもあります。

とりわけ、人やその行為などに関して 「~の功績があると信じる」「~で高い(よい)評価を与える」 という意味で使われるので確認しておきましょう。

そこで、be credited with ~ で 「~の功績があると信じられる」 →「~の功績を持つ」 という表現になります。

今日の場合は関係代名詞と be の部分にあたる who is が省略されていますが、 (who is) credited with developing the compact disc で「コンパクトディスク開発の功績を持つ」ということです。

multi- 「マルチ」 はすっかり日本語として定着していますが、もともとはmultiple の略。

そして、multiple の語源は 「多数の」 「多種の」 という意味のラテン語multipus です。

ここから、「複合的な」 「複数の」 「多数の」 「多様な」 といった形容詞になっています。

そして organ が 「器官」 「臓器」、failure が 「障害」 「(機能)不全」なので、multiple organ failure で 「多臓器不全」。

die of multiple organ failure で 「多臓器不全で死去する」 ということです。

1982年から1995年にソニーの社長を務めた大賀典雄氏の訃報。

同社を家電製造の電機メーカーから、ソフトウエアも併せ持つ国際複合企業へと変身させたことで知られます。

「ハードとソフトは車の両輪」として、社長在任中の13年間に音楽や映画、ゲームなどのソフト事業に参入し、世界企業としてのソニーを大きく飛躍させた立役者です。

東京芸大音楽科を経てベルリン国立芸術大学を首席卒業。

ソニー入社後もしばらくはバリトン歌手としての活動も継続し、ベルリンフィルなどで指揮棒をふるうなど、指揮者・音楽家としても活躍しました。

ご冥福をお祈りいたします。
■編集後記

Wikipediaによると芸大在学中に、東京通信工業(のちのソニー)のテープレコーダーの音質にクレームをつけたのがきっかけで同社嘱託となり、その後入社したという。また広告部長、デザイン室長としてSONYのロゴを手がけるなど、現在のSONYデザインの礎を築いたのが大賀氏だったそうです。

(裏)GW直前。
今週はかなり忙しくなります。


日本政府、福島原発の20キロ圏内への立ち入りを禁止

Japan Bans Entry into Fukushima 20km Evacuation Area

The Japan government designated the 20km (12-mile) evacuation area around the radiation-spewing Fukushima Daiichi nuclear plant a no-go zone on Thursday.

■チェック!

・ban the entry  立ち入りを禁止する
・evacuation area  避難地域
・designate A B  AをBに指定する
・radiation-spewing  放射性物質を排出する
・no-go zone  立ち入り禁止区域

■対訳

「日本政府、福島原発の20キロ圏内への立ち入りを禁止」

日本政府は木曜日、放射性物質を放出している福島第一原子力発電所から20キロ圏内の避難地域を立ち入り禁止区域に指定した。

■訳出のポイント

ban は英字新聞頻出の重要動詞で 「~を禁止する」。

そして、entry が 「進入」 「立ち入り」 という名詞なので、ban entry into ~で 「~への立ち入りを禁止する」 ということです。

designate は 「指名する」 「指定する」 という動詞。

designate A B で 「AをBに指名する」 「AをBに指定する」という言い方になります。

spew の語源は 「つばを吐く」 という意味の古英語 splwan 。

ここから、「~を吐く」 「~をもどす(嘔吐する)」、あるいは火山が溶岩などを 「噴出する」 という意味の動詞です。

とくに、spew carbon dioxide 「二酸化炭素を排出する」、spew pollution 「公害を吐く」 → 「公害をまき散らす」 など、好ましくないものを 「吐き出す」 というニュアンスで使われることが多い語となっています。

そこで、radiation-spewing は 「放射性物質をまき散らしている」→ 「放射性物質を放出している」 という形容詞です。

no-go zone は直訳すると 「行くことを禁止の区域」。

すなわち、「立ち入り禁止区域」 ということです。

日本政府が、東京電力福島第1原子力発電所から半径20キロメートル圏内を原則として立ち入り禁止とする cautious zone 「警戒区域」に指定することを決定したニュースです。

災害対策基本法に基づく措置で、退去命令に応じない場合には、10万円以下の 「罰金」 fine または 「拘留」 detention といった罰則が科されます。

現在圏内に残っている住民に対して、まずは退去の説得につとめるということです。
■編集後記

かなり最悪のシナリオに向かって原発は進んでいますがおそらく政府も東電もこうなる可能性があったことを多少なりとも予測していたはずです。
ところが「安全です」の繰り返しだった。
結局そのツケを誰が払うのか?それは避難所で極度のストレスに苦しみながらなんとか生活している避難民たちです。
風評被害といいますが、風評被害の元凶こそ、これまで事実を隠蔽してきた政府です。
(裏)女優、田中好子さんのご冥福をお祈りいたします。


日本の3月貿易黒字が縮小、震災後の輸出減少で

Japan’s March Trade Surplus Shrinks as Exports Sag after Disasters

Japan’s trade surplus shrank by 78.9% in March, as exports marked the first year-on-year decline in 16 months after the March 11’s earthquake and tsunami disrupted the domestic and international supply chain for automobiles and electronics.

■チェック!

・trade surplus  貿易黒字
・sag  下がる
・year-on-year decline  対前年比減少
・disrupt  分断する、途絶させる
・supply chain  サプライチェーン、供給プロセス

■対訳

「日本の3月貿易黒字が縮小、震災後の輸出減少で」

日本の3月貿易黒字は78.9%縮小となった。
3月11日の地震と津波によって、自動車や電子機器の国内外のサプライチェーンが途絶し、輸出が対前年比で16ヶ月ぶりに減少したためだ。

■訳出のポイント

trade surplus 「貿易黒字」 は trade deficit 「貿易赤字」 とペアで押さえておきましょう。

また、sag は道路などが重みで中央部が徐々に 「沈下する」 「陥没する」、あるいは門や橋などが重みで片方に 「かしぐ」 「たわむ」 という動詞。

ここから、物価や相場などが 「下落する」、売り上げなどの数字が 「落ちる」という意味でも使われる語となっています。

したがって、タイトルの exports sag は 「輸出が減少する」 ということです。

marked the first year-on-year decline in 16 months の部分は直訳すると「16ヶ月で初の対前年比減少を記録した」 →「対前年比で16ヶ月ぶりに減少した」 。

supply chain は物流用語で、日本語でも 「サプライチェーン」 といいます。

原材料の調達から生産・販売・物流を経て最終需要者に至るまでの、製品・サービス提供のために行われる過程の一連の流れのことを意味します。

詳細は業種によって異なるわけですが、たとえば今日の場合は、automobiles 「自動車」 とelectronics 「電子機器」 ですから、製造業ですね。

すなわち、部品の製造、部品を工場に運ぶ、部品を工場で組み立てて製品にする、製品を提供する、といったプロセスを一連の流れととらえて一貫管理することを、サプライ(供給)チェーン(連鎖)と呼びます。

そして、 disrupt は 「~を崩壊させる」 「~を中断させる」 「~を途絶させる」という動詞。

そこで、後半の

after the March 11’s earthquake and tsunami disrupted the domestic
and international supply chain for automobiles and electronics

は 「3月11日の地震と津波が、自動車や電子機器の国内外のサプライチェーンを途絶させた後で」 。

つまり、「3月11日の地震と津波によって、自動車や電子機器の国内外のサプライチェーンが途絶したのを受けて」 ということです。
■編集後記

未だ市中にパーツの在庫が残っている状況でこの数字ですから、在庫が完全に途絶えた4月の貿易収支は黒字から赤字に転換するのではないかと指摘する識者もいます。
原則として大震災の後は保険会社が保有する外貨資産を、保険金支払いのために円替えしますので円の需要が高まり、短期的には円高に向かいます。
東日本大震災後も一時、史上最高値の76円台に円が急騰しましたが、国際的な協調介入の成果が出て現在は82円台まで円安になっています。
今後の円への需要と貿易終始によってさらに円安になるのか、再び円高に向かうのか難しいところです。
(裏)晴れたり雨が降ったりと不安定な天気が続きます。


福島第一原発、ロボットが危険レベルの放射線量を検知

Robots Detect Dangerous Levels of Radiation at Fukushima

Remote-controlled robots sent in to investigate the Fukushima Daiichi nuclear plant have revealed high radiation levels in three reactor buildings that may complicate the efforts to bring Japan’s worst nuclear crisis under control.

■チェック!

・remote-controlled robot  遠隔操作型ロボット
・reveal  明らかにする
・reactor building  原子炉建屋
・complicate  ~を複雑にする、~を困難にする
・bring ~ under control  ~を制御する、~を収拾する

■対訳

「福島第一原発、ロボットが危険レベルの放射線量を検知」

福島第一原発を調査するために送り込まれた遠隔操作型ロボットによって、3つの原子炉建屋における高レベルの放射線量が明らかになった。
これにより、日本国内最悪の原子力危機を収拾する取り組みがより困難となる可能性が出てきた。

■訳出のポイント

原発事故以来、英字新聞でも radiation level 「放射線量」 あるいはlevel of radiation 「放射線のレベル」と いった英語が、すっかり頻出用語になってしまいました。

今日は、remote-controlled robot 「遠隔操作型ロボット」 を用いて、福島第一原発内の radiation level が測定されたという話題です。

句動詞 send in はいくつかの意味で用いられますが、今日の場合は人・人材などを 「送り込む」 という意。

ただし、ここでは送り込まれたのは、人ではなくロボットだったわけです。

今日の本文はやや長いですし、構造が少しわかりにくいかもしれません。

一読してわかりづらい文に出会ったら、まずは文の屋台骨である主語(S)と動詞(V)を見極めることから始めましょう。

今日の場合は、S (= remote-controlled robots) にくっついている説明の部分が長いことが、わかりにくい原因のひとつです。

さらに、( )の部分を補うと理解しやすいと思います。

Remote-controlled robots (which were) sent in to investigate the Fukushima Daiichi nuclear plant have revealed ・・・

つまり、V にあたる have revealed の前すべてが主語になっているわけです。

そうすると、主語は 「福島第一原発を調査するために送り込まれた遠隔操作型ロボット」 で、動詞は 「明らかにした」 ということです。

under control は時になかなか日本語にしづらい言い方なのですが、ネイティブには非常に好まれる表現です。

直訳すると 「支配下で」 「管理下で」 「制御されて」 となりますが

たとえば・・・

I have everything under control.

「私はすべてを支配下に置いている」 → 「すべて上手くいっている」→ 「私に任せてください」

といった具合に使います。

今日の場合は、bring ~ under control で
「~を支配(管理)下に持ってくる」 → 「~を制御する」
「~を収拾する」 「~を鎮圧する」 という表現になっています。

今回原子炉建屋内に送り込まれたロボットは、米ロボット・メーカー iRobot アイロボット社の PacBot 「パックボット」。

キャタピラーで動き回り、建屋の中が人間が作業できる環境かどうか放射線や酸素レベルを計測するという使命を帯びての出動でした。

アイロボット社は、イラクで地雷探査をするロボット、アフガニスタンでゲリラの潜伏する洞窟を捜索するロボットなど、軍用ロボット事業で知られています。

また昨年は、メキシコ湾の石油流出事故後の調査のため、海中で作業をする 「シーグライダー」 というロボットも開発しました。

ただし、我々一般市民にとっては、ロボット掃除機 「ルンバ」 のメーカーといえば一番話が早いかもしれません。

■編集後記

「週刊文春」4月21日号によれば、命を賭して懸命に鎮圧作業をしている福島第一原発の対策本部と、一方東京にあり、政治家や官僚が押しかけている東電本社の対策本部の意見の対立がかなり高まっている様子です。
先週始まった窒素注入にしても福島第一原発の吉田所長はあまりにも危険で無謀な行為として最後まで反対をしていたとのこと。
失敗すれば水素爆発が起きるとんでもなくハイリスクな対処法だったとのことです。
中部大学の武田教授がブログで指摘しているように、僕らとしては、毎日の気象条件でどちらのほうへ放射性物質が飛ぶか、それを気象庁に毎日発表して欲しいと思います。
マスクをするなど対策がとれるからです。

http://takedanet.com/2011/04/56_beee.html

(裏)東京赤坂。
やけにヘリコプターの音を朝から耳にします。


米国で200以上の竜巻、45人が死亡

More Than 200 Tornadoes Kill 45 in US

More than 200 tornadoes hit Southeastern part of the United States over the three-day period between Thursday and Saturday, leaving at least 45 people dead.

■チェック!

・tornado  竜巻
・leave __ people dead  _人の死者を出す

■対訳

「米国で200以上の竜巻、45人が死亡」

木曜日から土曜日の3日間に200以上の竜巻が米国南東部を襲い、少なくとも45人が死亡した。

■訳出のポイント

tornado の語源は 「激しい雷雨」 を意味するスペイン語の tornado 。

ここから、主にアフリカ西部で発生する雷雨を伴う 「竜巻」、および米国南部・中西部で起こる 「竜巻」 を意味する気象用語となっています。

hit は 「打つ」 「たたく」 という意味でおなじみの基本的な動詞。

ただし、今日の “竜巻” もそうですが、ここ1ヶ月間ひっきりなしに話題になっている “地震” や “津波” などを含む天災が 「襲う」「打撃を与える」 という意味でも非常によく使われる語なので、注意しておきましょう。

period は 「期間」 「時期」 という名詞。

_-day period で 「_日間」 という言い方になります。

今日の場合は over the three-day period で 「3日間に」 です。

leave も様々な意味で用いられる基本的な動詞のひとつですね。

ここでは、「(人・物・事)を・・・のままにしておく」「・・・の状態にしておく」 という意味で登場しています。

具体的には leave ~ dead で 「~を死んだ状態にしておく」 →「~を殺す」 「~が死ぬ」 という言い方です。

とくに、leave __ people dead で 「_人の人が死ぬ」 →「_人の死者が出る」 「_人の死者を出す」 という表現になります。

したがって、leaving at least 45 people dead は「少なくとも45人の死者が出る」 ということです。

米アラバマ、アーカンソー、オクラホマ、ノースカロライナなど南部諸州が3日間におよぶ激しい「暴風雨」 storm に見舞われました。

その間に計200以上の竜巻が発生し、死者が少なくとも45人にのぼったというニュースです。

今回の storm は強いジェット気流、湿気、寒冷前線が同時に南部を襲ったためだと思われます。

3日の間に、14州で241の竜巻発生が報告されており、観測史上でもっとも多いということです。

■編集後記

アメリカにおける竜巻の歴史を調べてみると最も多くの死者を出したのは、1925年、ミズーリ・イリノイ・インディアナ各州を通過した竜巻であり、このとき死者数は747人に達したという。(トライステート竜巻災害 wikipediaより)東日本大震災とその津波の被害は比較にならぬほど深刻ですが、いずれにせよ自然の猛威は時に僕等の想像をはるかに越えたとてつもない力を持ち、それまで築いてきた文化や富を一瞬にしてなき物にするのだと、改めて痛感させられました。
(裏)栃木でクレーン車が小学生6人を巻き添えにした事件、許せません。


ニコラス・ケイジが酩酊、 ニューオーリンズで逮捕

Intoxicated Nicolas Cage Arrested in New Orleans

Oscar-winning actor Nicolas Cage was arrested in New Orleans late Friday for domestic abuse, disturbance of peace, and public drunkenness.

■チェック!

・intoxicated  酩酊した
・domestic abuse  家庭内暴力
・disturbance of peace  迷惑(行為)
・public drunkenness  公での酩酊状態

■対訳

「ニコラス・ケイジが酩酊、 ニューオーリンズで逮捕」

アカデミー賞受賞俳優のニコラス・ケイジが、家庭内暴力、迷惑行為、および公での酩酊状態の容疑で、金曜日遅くにニューオーリンズで逮捕された。

■訳出のポイント

intoxicate は 「毒」 という名詞 toxin から派生した動詞で、もともと「~に毒を入れる」 の意。

ここから、酒や薬物(麻薬)などが 「~を酔わせる」 「~を中毒にする」という意味で広く使われる語になっています。

タイトルの intoxicated はその過去分詞が形容詞化したもので、酒や薬物の「中毒になった」あるいは「酔っ払った」「酩酊状態になった」です。

ここでは、本文に drunkenness 「酩酊状態」 とありますから、お酒で酔っ払った状態だったことになります。

be arrested for ~ 「~(の容疑)で逮捕される」 は英字新聞でもおなじみの表現。

ここでは、3つの容疑が上げられています。

ひとつ目の domestic abuse は 「家庭内暴力」 。

日本では、近年 domestic violence 「ドメスティック・バイオレンス」という語が浸透し、DV という言い方が一般的になりました。

ただし、英語では、今日登場の domestic abuse の方も頻繁に使われるので、あわせて確認しておきましょう。

ふたつ目は disturbance of peace。

disturbance は 「邪魔をする」 「妨げる」 「乱す」 という意味の動詞 disturb の名詞形で、「邪魔をすること」 「かき乱すこと」 「騒乱」 などの意。

そこで、disturbance of peace とは 「平和を邪魔すること」「平穏をかき乱すこと」 で、公の場所での 「迷惑行為」 を指す言い方となっています。

そして、最後は public drunkenness 「公における酩酊状態」ということです。

つまり、ニコラス・ケイジは、公共の場で酔っ払い、家庭内暴力を働き、迷惑行為に及んだ末に逮捕された、ということです。

具体的にいうと、金曜日夜半にニューオーリンズ、フレンチクォーターの路上で、ひどく酔っ払ったケイジは夫人と大声で口論の末に手を上げ、そばに停まっていたタクシーをたたく・蹴るなどした上に無理矢理乗り込もうとした、というもの。

ニコラス・ケイジといえば、大の車マニアで、フェラーリの現行車種をすべて所有していることはよく知られていますが、米国コミック(漫画)のオタクとしても有名です。

映画界の巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の甥としてレーベルを貼られることを嫌い、本名のコッポラから変えた芸名のケイジは、Power Man というスーパーヒーロー漫画の主人公の名前からとったといいます。

また、2005年に誕生した長男にも、スーパーマンの誕生時の名前をとって、Kal-El カル=エルと名付けたほどですから、そのオタクぶりは半端ではありません。

■編集後記

ニコラス・ケイジは僕が好きな俳優の一人です。
彼は正義のヒーローではなく「Wild at heart」のように酒と暴力におぼれる破滅的な役柄が合ってると思います。
ニコラス・ケイジは大の日本好きであり、今の奥様、アリス・キムはロスアンゼルスの寿司屋でバイトをしていたアメリカ系韓国人だが、最初、日本人だと思ってアタックをしたという逸話が。
日本語学校にも通ったことがあり、日本語も少し話せるという。。

ところで、東日本大震災以降、海外に活路を求める企業は今後ますます増えてくるのではないかと思います。
国内製薬最大手の武田製薬は、2013年の新卒採用から、TOEIC(990点満点)で730点以上の取得を義務づけることを公表しています。

松下電器の海外広報担当の採用条件には900点以上、住友不動産、野村不動産は海外赴任の条件として800点を設置しています。

大手企業が続々とTOEICのスコアを採用もしくは昇進条件に設置しています。
この流れはしばらく変わらないと思います。

やはりライバルより先に英語を極めること、TOEICでハイスコアを出しておくことは今後のキャリアアップには絶対欠かせません。
(裏)静かになったかなと思うとガツンときます。まだ油断できません。


東大教授、日本の地震予知システム廃止を呼びかけ

Tokyo University Professor Urges Japan to Scrap Earthquake Prediction System

Seismologist and professor of Tokyo University Robert J. Geller called on the Japanese government to admit to the public that earthquakes cannot be reliably predicted in his article published in Nature online on Thursday.

■チェック!

・urge ( = call on)  要請する、呼びかける
・scrap  廃棄する、廃止する
・earthquake prediction system  地震予知システム
・seismologist  地震学者
・admit  認める
・reliably  確実に

■対訳

「東大教授、日本の地震予知システム廃止を呼びかけ」

地震学者のロバート・J・ゲラー東大教授が、木曜日の電子版ネイチャー誌に掲載された論文の中で、日本政府に対して、地震を確実に予知することは不可能だと国民に認めるよう呼びかけた。

■訳出のポイント

predict は 「予知する」 「予測する」 という動詞。

prediction はその名詞形で 「予知」 「予測」 となります。

したがって、タイトル中の earthquake prediction は 「地震予知」ということです。

scrap の語源は、「くだらない物」 という意の古ノルド語の skrap。

ここから、通常は好ましくない物の 「断片」 「かけら」 「破片」 という意味の名詞として用いられます。

日本語でも 「スクラップ」 といいますが、とくに再処理をする金属などの「くず」 の意味でしばしば登場する語です。

また、日本語では新聞や雑誌などの 「切り抜き」 のことも 「スクラップ」といいますね。

しかし、英語ではこの用法が全くないではありませんが、かなりまれです。

上記の意味としては普通、米国では clipping、英国では cutting が使われるので注意しましょう。

さて、この scrap は動詞だと 「~をくずにする」 → 「~を廃棄する」「~を廃止する」 という意味になります。

ここでは、scrap earthquake prediction system で「地震予知システムを廃止する」 ということです。

urge と call on は、「~を呼びかける」 「~を求める」。

どちらも英字新聞では常連の重要表現なので、しっかり確認しておいてください。

urge 人 to V  (call on 人 to V) という形で 「人にVするよう呼びかける」となります。

今日の場合は、”人” にあたる部分が Japan および the Japanese governmentになっているので、「日本政府に(対して)~するよう呼びかける」ということです。

admit は 「認める」 という動詞で、to the public は 「公に対して」という言い方なので、admit to the public で 「公に認める」。

ただし、public は 「公衆」 「市民」 「国民」 というニュアンスでも使われる語で、ここではむしろ「日本政府が(日本の)公衆に対して認める」→ 「日本政府が国民に(対して)認める」 と解釈するのが妥当でしょう。

そして、何を公に認めるかは続く that 以下に示されています。

つまり、earthquakes cannot be reliably predicted
「地震は確実に予知されることができない」 →「地震を確実に予知するのは不可能である」 ということです。

ゲラー東大教授は、現代の科学技術では地震の予知は不可能であり、日本政府は国民に対しそれを認めた上で、全土にまんべんなくリスクを抱える地震大国として、予測不可能な事態に常に備える体制を整えるべきだと強調しています。

また、 今回の東日本大震災で津波の被害を受けた東北地域に関しては、過去にも巨大津波が2度発生していたことを指摘し、沿岸部にある福島第一原発はそうした津波にも耐えうる構造に設計すべきだったと鋭く批判。

現在国内で運転中の原発は大半が沿岸部に建設されていることから、大規模な津波に対応できるよう、すべての原発について津波対策を根本的に見直すべきだと指摘しています。
■編集後記

週刊ポスト4月8日号では「年間数百億円規模の予算と多くの人員が割かれているにもかかわらず、現在の研究体制では地震予知は当分不可能」と断言するのは、東京大学名誉教授の上田誠也氏、とあります。
科学的には予知はまだ難しいですが、今回、地震が起きる前の3月4日に茨城の海岸に50頭の鯨が打ち上げられたりとか、予兆とされる事象が起きています。
吉村昭の「三陸海岸大津波」でも明治29年、昭和8年の津波の直前にイワシが大量に浜に打ち上げられたりといった海の生物の異常行動が報告されています。
(裏)なにか昨夜から大きな揺れなく静かです。
静かなほど気味悪いです。


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