S. Korean police suspect Chinese hackers in worm attack
A Chinese computer hacker group is suspected to be behind a virus that wreaked havoc on the Internet over the weekend, South Korean police said on Tuesday.
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■チェック
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・wreak havoc on = cause havoc on 〜に大損害を与える
■対訳
「韓国の警察当局、ワーム型ウイルス攻撃に中国人ハッカーの関与を疑う」
先週末にわたりインターネットに大損害を与えたウイルスの背後に中国人コンピューターハッカーのグループの存在が疑われる、と韓国の警察当局は火曜日伝えた。
■ひとこと
当初、韓国のみのウイルス騒ぎかと思われてましたが、一瞬の後に日本に飛び火、そして米国、ヨーロッパへと被害は全世界のインターネットに広がりました。
グローバルな電子ネットワークの利便性と同時にそれがはらむ危険性、脆弱性を露呈した事件でした。
South Korea, the most wired country in the world with about 70% of the population having Internet access, was possibly the hardest hit by the virus that nearly crashed entire Web access nationwide.
韓国は国民の70%がインターネットに接続できる、世界でもっともネット化が進んだ国であり、国全体のウエブアクセスをほぼ全て破壊したウイルスにより最大の被害を被った….
米国のFBIも犯人追求を進めていますが、韓国の警察が中国人ハッカーグループの関与をつきとめました。
このハッカー集団のウェブサイトで昨年10月、マイクロソフト社のソフトウエア「Windows SQL Server」の弱点を攻撃するプログラムが公開されていたことが判明。
今回のネット攻撃には、このプログラムの変種が使われた可能性がある、といわれています。
■編集後記
韓国がなぜインターネットが普及したかというと、それはADSLの普及を国がバックアップして、国家主導で進めたことが挙げられています。
反面日本では、NTTにおいて光ファイバー網の構想が先走り、ADSLには消極的でした。その間に、他の通信各社が足並みばらばらでADSL市場に参入していった。
実際、高速通信というのは一種の社会的インフラですから、のろのろと各民間会社に競争させているのではなく、道路や鉄道を敷くように、国家主導でバサっとやってしまえばよかったのだ、とある評論家が言っていたのを思い出します。
実際、インターネットだけで商売して生計をたてている会社はたくさんあります。
YAHOO!や楽天市場など、数え切れないほどあります。
私もそうです。ほぼインターネットで食っています。
しかしネット接続ができないとなると、もうお手上げです。売り上げがたちません。
完全にバーチャルな世界ですよね。そこが怖いのです。
世界貿易センターに旅客機が突っ込みました。
世界貿易センターというのは、いわば資本主義の中心であり、象徴です。
そこでなにが行われているかというと、金融市場、証券市場への投機です。
要はバーチャルなものです。
バーチャルな資本主義の中心へのテロ攻撃。
そういう意味で、今回のウイルス騒ぎと昨年の911は非常に似ています。