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毎日1分!英字新聞 石田

パウエル国務長官、イラク問題で国連に概要説明

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Powell briefs U.N. on Iraq

Secretary of State Colin Powell, relying on a stream of U.S. intelligence, urged the U.N. Security Council on Wednesday to move against Saddam Hussein because Iraq has failed to disarm, harbors terrorists and hides behind a “web of lies.”

◇◆◇◆◇◆

■チェック


・brief 概要を説明する briefing 概要説明会
・harbor  〜に隠れ場所を提供する をかくまう

■対訳

「パウエル国務長官、イラク問題で国連に概要説明」

パウエル国務長官は水曜日、米国諜報機関の情報によるとして、イラクが武装解除しておらず、テロリストをかくまい、「嘘の網」の背後に隠れているがゆえに、国連安全保障理事会がサダムフセイン打倒へ動くよう促した。

■ひとこと
パウエル国務長官のブリーフィングは、積極的に武器の存在を示すものではありませんでした。
イラク高官の会話の傍受記録、査察前に武器を隠匿したことを示す衛星写真の説明などでした。

ロシアは米国の提示した証拠が有力ではないとしているし、フランスは、証拠は提示されなかった、と言っています。

イラクは「全くのでっちあげだ」と全面否定しています。

一方、米英とともに好戦的なイスラエルは、イラクが大量破壊兵器を開発している多数の「決定的証拠」が提出されたとして、パウエル氏の報告を高く評価しています。

米国が具体的に、イラクが武器を隠匿している場所を示さなかったのは、軍事攻撃の拠点を開戦前に明かすことを避けるためだ、という見方もあります。

■編集後記

なぜ、フランスはイラク攻撃に消極的なのか?という素朴な疑問があります。
大きく3つ考えられます。

第1にフランスがイラクに対して持つ推定40億ドルとされる債権。
この債権が合法的なものであり、フセイン政権崩壊後もその債権が保証されなくてはなりません。
この債権は主にフランスの武器輸出によってできたものです。

第2に、イラクの油田、政権崩壊後のイラク国内インフラ整備に関する利権の問題。
結局、イラク攻撃で最大の得をするのはアメリカだという不信感。

そして最後に、これは非常に根強いのですが、米国の支配に対抗できる強い欧州、フランスの実現という潜在的な願望。
このまま米英主導でフセイン政権を転覆したとき、米英の国際的な発言力はさらに強化される。
米国はもとより、欧州諸国内で英国のポジションが上がれば、相対的にフランスのポジションが下がる。

逆に、フランスがここで米英の野望をくじくことができれば、米英は国際舞台で恥をかきます。
そうすればフランスの政治的なポジションは相対的に上がります。

フランスは国連安保理の5つの常任理事国(米英露仏中)のひとつであり、大国なのです。
拒否権を発動して国連の決議をひっくり返すことだってできるのです。

しかし!今後、米国とフランスの政治的(裏)取引によってはフランスが態度を変える可能性もあります。

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