North Korean fighter jet crosses border
Rattling nerves along the border, a North Korean fighter jet violated South Korean airspace over the Yellow Sea on Thursday before turning back as warplanes in the South scrambled.
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■チェック
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・rattle 混乱させる 慌てさせる
・airspace 領空
・Yellow Sea 黄海
・scramble 緊急発進
■対訳
「北朝鮮の戦闘機、領空を侵犯」
北朝鮮の戦闘機が木曜日黄海上空の韓国領空を侵犯し、国境に緊張をもたらした。
その後、韓国の戦闘機が緊急発進したときには引き返して行った。
■ひとこと
Rattling はガチャガチャ騒ぎ立てるという意味です。
Rattling nerves along the borderは国境に沿って神経を混乱させる、となるますが、これでは意味が分かりません。
したがって「国境に緊張をもたらし」と訳しました。
The flight – the first such incursion in 20 years – was the latest in a series of North Korean provocations.
incursionは「侵入、侵犯」。provocation は「挑発(行為)」という意味です。
その飛行は、20年ぶりの領空侵犯であり、北朝鮮による一連の挑発行為においては最新のものであった。
韓国の地下鉄火災で国内が混乱しているときに乗じての領空侵犯です。
韓国の現政権および次期政権は、太陽政策(北朝鮮とは仲良くやっていこう)を基本路線としていますが、これは韓国の政治史においては「革新的」なことなのです。
基本的に韓国の保守勢力は反太陽政策であり、北朝鮮とは武力で対抗することを主張してきました。
地下鉄火災のあった大邱市は、野党である保守勢力の地盤です。
地下鉄火災は保守勢力にデメリット、一方で領空侵犯は保守勢力にとっては、メリットとなります。
テレビでは火災現場を盧次期大統領が訪問している光景を繰り返し放映しています。
見方によっては、残骸となった保守勢力の根城を視察する革新政権のボスともうつります。
その直後の北朝鮮による領空侵犯とその唐突さ。
一見結びつかないはずの2つの事件、そしていくつかの政治的な運動の線が奇妙なバランスをとって均衡しているようにも見えます。