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毎日1分!英字新聞 石田

米ドル、ユーロに対して最低値へ急落

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Dollar Tumbles to Record Low Against Euro

The euro climbed to a record high against the dollar on Tuesday as sentiment on the greenback remained negative given market fears of further bomb attacks and a huge U.S. current account deficit that continues to overshadow strong U.S. economic data.

■チェック

!

・tumble 急落する
・sentiment 意見、所感
・greenbback 米ドル紙幣
・current account deficit 経常赤字
・overshadow 〜に影を投げかける

■対訳

「米ドル、ユーロに対して最低値へ急落」

さらなるテロ攻撃への懸念と、米国の好景気データに影を落とし続ける莫大な経常赤字を憂慮して、米ドルに対する判断が否定的にとどまったことから、ユーロは火曜日に対米ドル最高水準まで上昇した。

■訳出のポイント

record low と record high( high )は
「記録的な低さ(高さ)」→「最低(高)値」という意味です。
文脈によって、「過去最低の…」としたり「過去最悪の…」としたり、訳し分けましょう。

greenback は米ドル紙幣の愛称です。
米ドル紙幣の裏面が緑色をしているところから、こう呼ばれるようになりました。

given は少し文語的な表現ですが、「〜を仮定すると」「〜を考えると」という意味に使われます。
例:
Given good weather, the thing can be done.
「天気がよければ、事は可能となる。」

ここでは given 以下が 米ドルに対する判断が否定的にとどまった背景を説明していることになります。

■編集後記

ユーロが上がったり、ドルが下がったりするのは相対的な判断です。
この「相対的」という考え方は人生で非常に重要です。
あるモノの価値は、他のモノとの関係性において初めて決められます。
ユーロが強い、というのはヨーロッパのマーケットの内的な強さだけからくるわけでは決してありません。
ドル、つまり米国マーケットの弱さ(先行きの不透明さ)、その他ユーロ以外のもろもろがユーロに価値を与えているわけですね。
あいつは金持ちだ、というとき、その「あいつ」は絶対的に金持ちということではなく、その他大勢の<非>金持ちが、「あいつ」に「金持ち」という価値を与えるわけです。言葉も一緒です。
犬という言葉の意味を決めているのは、その他多くの<非>犬が外側から「犬」に意味を与えているわけです。
こういうのを相対価値論といいます。
相対価値論は、もともとマルクスという19世紀の終わり頃の人が考えたのですが、(この人については様々な誤解がありますが)、現代の哲学、経済学、言語学など多くの自然科学に強烈なインパクトを与えました。
時には哲学的な思索にふけることも生きていく上で非常に大切です。

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