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毎日1分!英字新聞 石田

鳥インフルエンザへの懸念が高まる中、日本で農場経営者が縊首自殺

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Japan farmer hangs himself as bird flu fears mount

A Japanese poultry farmer caught up in a bird flu scandal has committed suicide along with his wife, police said on Monday, as concern mounted that the disease may be spreading after dead crows infected with the avian flu virus were found near his farm.

■チェック

!

・hang oneself 首つり自殺をする
・mount 高まる、増加する
・commit suicide 自殺をする
・avian flu virus 鳥インフルエンザ・ウイルス

■対訳

「鳥インフルエンザへの懸念が高まる中、日本で農場経営者が縊首自殺」

鳥インフルエンザのスキャンダルに巻き込まれた日本の養鶏農場主が、妻とともに自殺した、と月曜日警察当局が伝えた。同農場付近で鳥インフルエンザに感染したカラスの死体が発見されたことから、そこからウイルスが広がっているのではないか、という懸念が高まっていた。

■訳出のポイント

be caught up in … という表現、重要です。
be caught の直訳が「つかまる」「捕らえられる」という意味なので、
そこから想像できるかと思いますが「〜に捕らえられる」「〜に巻き込まれる」
です。
ここでは、「…のスキャンダルに巻き込まれた」という表現になっていますね。

この表現はまた、「〜に夢中になる」「〜に熱中する」という意味にも使われます。
例: 
I was caught up in web-surfing and late for a date with my girlfriend.
ウェブサーフィンに夢中になっていて、彼女とのデートに遅れてしまった。

commit は commit a crime 「罪を犯す」に代表されるように、”悪いことをする”場合の「する」にあたる動詞としてよく用いられます。
commit 「自殺をする」もここに分類されるのは、キリスト教では自殺は重罪と考えられているからだと思われます。

ちなみに、日本語の「心中する」は commit a double suicide になります。

■編集後記

日本の鳥インフルエンザについてロイターはそれほど大きく取り上げませんでしたが、今回、農場主の自殺という劇的な展開で、大きくクローズアップされたようです。

この問題の底にあるのは、日本はインフルエンザ清浄国である、という当局の考え方です。
インフルエンザワクチンは国内では禁止されているのです。
禁止されているから、防ぎようがないのです。
感染した渡り鳥が自分の養鶏場にやってきたら、全て終わりなのです。
THE ENDです。ではなぜ政府はこれだけの被害を及ぼすインフルエンザワクチン接種を禁止しているのか?

それはワクチンを接種するということは微量ながらインフルエンザウイルスを鶏に接種し抗体を作るということです。
つまり、インフルエンザが皆無の日本にインフルエンザウイルスをばらまくことに他ならないという考え方です。
インフルエンザワクチンの安全性について疑問視する声もあります。

また、実際に外国から渡り鳥などがインフルエンザウイルスを国内に持ち込んだとき、どのウイルスがワクチンからきたものでどのウイルスが外来性のものかの見分けがつかない、という考え方です。
さらに、上記の考え方を補足して、局所的に鳥インフルエンザが発生した場合、半径30KM以内の移動制限などの手段で、完全に封じ込めることができるという安易な考え方です。

このような考え方が管理当局にありますから、日本は鳥インフルエンザに全く無防備だったのですね。
しかし、今回の浅田農産事件で、インフルエンザ清浄国論はすでに無意味となり、これまでインフルエンザワクチンを禁止していた
ことの代償が予想以上に大きなものとなったことが分かったわけです。
浅田農産会長夫妻の死は、ゆがんだ防疫行政と現実の狭間の中で起こるべくして起きた事件だ思われます。
(もちろん自農場の感染を隠し、鶏を出荷したことは断じて許されるべきではないが、突然やってくる感染=廃業と知ったとき、経営者は100%全員通報するだろうか?)

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