Hamas Vows to Avenge Israel’s Killing of Rantissi
Hundreds of thousands of Palestinian mourners cried for vengeance Sunday for Hamas leader Abdel-Aziz al-Rantissi, slain by Israeli missiles even as the Jewish state plans to quit the group’s Gaza stronghold.
■チェック
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・avenge 復讐をする
・mourner 哀悼者、会葬者
・vengeance 報復
・stronghold 本拠地
■対訳
「ハマス、イスラエルのランティシ氏殺害に対する復讐を誓う」
イスラエルが、ハマスの本拠地であるガザからの撤退を予定しているにもかかわらず、ミサイルによるハマス指導者のアブデルアジズ・アルランティシ氏殺害を謀ったため、同氏を悼む数十万のパレスチナ人が日曜日、報復を叫んだ。
■訳出のポイント
houndreds of thousands は「数十万の」あるいは「何十万もの」という表現。
類似の tens of thousands 「数万もの」「何万もの」も一緒にして覚えておきましょう。
mourner は、「嘆く」「悼む」「喪に服す」 という意味の動詞 mourn に「〜する人」という意味の er がついた名詞です。
葬式など場面が特定された文脈で用いられている場合は、辞書に載っている「哀悼者」「会葬者」という訳があてはまりますが、多くの場合は、
「誰かが亡くなったのを嘆き悲しんでいる人」という意味なので、その意を組んで、別の言葉で訳した方が自然になります。
特に今日の例のように、
Palestinian mourners cried for…. と主語として用いられている場合、
直訳して、「パレスチナ人の哀悼者たちは…を叫んだ」とするよりも、
mourn の意味をパレスチナ人を修飾するものとして含め、
「…の死を悼むパレスチナ人たちは…を叫んだ」とする方が自然になります。
cry for 〜 は文字通り「(物理的に)を泣きながら〜を求める」という意味にも、比喩的に”泣き叫ぶほど”「切実に〜を強く求める」という意味にも使われます。
ここでは、文字通りランティシ氏を悼んで「泣きながら」、その報復を
「強く求める」ということで、二重に適切な表現と言えるでしょう。
■編集後記
イラクで人質となった3人が解放され、帰国するやいなや全員体調を崩し、メディアには一切出てきません。
解放直後の様子を伝えたニュース映像では全員元気そうだった。
郡山さんは笑いながら一眼レフのデジタルカメラで、取材クルーを逆にパシャパシャ撮っていた、あの元気はどこへ消えたのでしょう。
なにか3人の行動をコントロールする上位組織があるような気がするのは私だけでしょうか。