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毎日1分!英字新聞 石田

サウジの特殊部隊ヘリコプターで奇襲、人質開放

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Saudi Commandos Free Hostages in Copter Raid

Saudi commandos jumped from helicopters to storm a housing complex Sunday and free dozens of foreign hostages from militants who had killed at least 17 people in an assault on the vital Saudi oil industry.

■チェック

!

・commando 特殊部隊
・raid 襲撃、奇襲  
・storm 突入する   
・vital 極めて重要な

■対訳

「サウジの特殊部隊ヘリコプターで奇襲、人質開放」

日曜日サウジアラビアの特殊部隊が、ヘリコプターから飛び降りて外国人居住区に突入し、世界にとって不可欠であるサウジの石油産業を襲撃し、少なくとも17人を殺害した武装組織から、数十人の人質を開放した。

■訳出のポイント

copter は helicopter「ヘリコプター」のことです。

free は動詞の場合、「〜を自由にする」「開放する」の意味です。
free hostages 「人質を解放する」や、
free slaves「奴隷を解放する」 は、典型的な用例です。

vital は「極めて重要な」「肝要な」「不可欠な」という意味の形容詞ですが、日本語にはなかなか訳しにくい言葉でもあるので、注意しましょう。
というのは、日本語にする場合、〜にとって vital なのかを考える必要があるからです。

今日の例でいうと、「不可欠なサウジアラビアの石油産業」だけでは、日本語訳としては不十分、ということです。
誰にとって「不可欠」なのかを示さないと、自然な日本語にはならないからです。

そこで、候補としては「サウジアラビアにとって」が考えられますが、もしこれが記者の意図であれば、the vital (Saudi) oil industry とサウジを入れない形になるはずです。
わざわざ「サウジの石油産業」といっている限りは、不可欠なのはサウジにとってではない、ということが読めるはずです。
ここから、「世界にとって不可欠な」という訳が主力候補となります。

また、これがアメリカの記事ということから、可能性としては”欧米社会”にとって、という可能性も考えられます。

実は記事全体を読んでいくと、後の方に、
It was the second major attack on the Saudi oil industry — critical to the Western economy — in less than a month.
「これは、欧米経済にとって重要なサウジの石油産業に対するこの1ヶ月で2度目の攻撃であった」という記述が見つかります。

ここから、著者は「欧米社会にとって不可欠な」を意図していることが明らかになります。

ただ、対訳では、対象にした文章のみから訳す立場をとり、「世界にとって不可欠な」を採用しました。

■編集後記

このイスラム過激派による石油関連施設の襲撃により、イラクの政情不安でただでさえ高止まりの石油先物相場が輪をかけて高騰。
一時、1バレル40ドル代にまでなりました。
殺害された民間人は22人となり、サウジ3人のほか、インド8人フィリピン3人、スリランカ2人、米国、英国、イタリア、スウェーデン、南アフリカ、エジプト各1人とのこと。
のどを刃物で切られるという残忍な殺害方法

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