Japan’s Koizumi Wins General Election
Japanese Prime Minister Junichiro Koizumi’s Liberal Democratic Party won a striking landslide victory in Sunday’s general election to assure his plan to privatize the nation’s postal system.
■チェック
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・general election 総選挙
・Liberal Democratic Party 自由民主党
・striking 目覚しい
・landslide victory 地すべり的勝利
■対訳
「日本の小泉首相、総選挙で勝利」
日曜日に行われた日本の総選挙で、小泉純一郎首相の自由民主党が目を見張るような圧倒的勝利をおさめ、これで同氏の郵政民営化計画が確かなものとなった。
■訳出のポイント
striking は 動詞 strike 「打つ」からできた形容詞で「印象的な」→「人目を引くような」「著しい」という意味の形容詞です。
landslide は「山崩れ」「地すべり」という名詞ですが、形容詞として「地すべり的な」→「大差の」「圧倒的な」という意味でもよく使われます。
とくに今日のように選挙関連のニュースでは、landslide victory「圧倒的な勝利」は頻出の表現なので、要注意です。
最後の部分 to assure his plan to privatize the nation’s postal system を直訳すると、
「同国(日本)の郵便制度を民営化する計画を保証するため」=「郵政民営化計画を確かなものとするため」と一見すると目的を表しているようですね。
しかし実際には文全体が過去形なので、この部分に示されている目的もすでに果たされているということに注意しましょう。
そこで日本語に訳す際には、対訳のように「総選挙で圧勝をおさめて、(その結果)郵政民営化計画が確かなものとなった」と訳すと、自然な日本語になりますね。
■編集後記
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自民党の圧勝、という今回の衆院選、これ考えてみれば、小泉のメディア戦略勝ちですね。「小泉劇場」なんて言われているくらいですから。
つまり、郵政民営化という党議について反対の議員に対し、刺客を送る。
それも多くが女性であったり、メディアに取り上げられやすい性質をもった刺客を。
そもそも「刺客」なんてめちゃくちゃ物騒な言葉です。刺し殺す客ですからね。。。暗殺者ですよ。暗殺者。
この言葉が毎日、新聞、テレビ、雑誌に出てきます。
そうなると、マスコミが報道するのは、否が応でも郵政反対論者VS刺客という分かりやすく、芝居がかった構図にそのものになります。
つまり、どっちに転んでも概ね、自民党なわけですね。
こうなると、候補者の特徴が今ひとつな民主党は、決定的に露出に欠くわけです。
率直に言えば、今回の選挙では民主党は初めから「蚊帳(かや)の外」なわけです。
小泉さんが岡田幹事長との党首会談を拒否したのも、この理由によります。
初めから、民主党は敵ではなかったのです。あるいは、民主党を敵として国民に認知させないような非常に巧妙な戦略があったのですね。
その結果、メディアでの露出が否応なしに高まる。まるで、広告代理店です。
さらに、投票率は今回高かったと思いますが、投票率が高まれば、民主党が有利になる、というのがこれまでの常識でした。
しかし、実際に高まった投票率によってどこへ票が流れたかといえば、自民党なわけですね。。
まとめると…
野党、とりわけ、民主党の存在を最初から無視することで、自民党候補者のメディアでの露出を極限までに高める、広告代理店のような小泉の戦略、これが自民党圧勝の一番の理由だと思います。
ある意味で小泉さん、国民をなめきっています…
(裏)
先週、金縛り体験を書いたら、たくさんの読者から「僕も」「私も」とメールをいただきました(^^b
金縛り倶楽部、作ろうかな〜(笑)