Seven Dead in Shooting Rampage in Wisconsin
A 20-year-old off-duty sheriff’s deputy stormed into a party at his ex-girlfriend house in Crandon, Wisconsin, early Sunday and opened fire, killing at least 6 people before being gunned down
by the police.
■チェック
!
・shooting rampage 銃乱射(事件)
・off-duty 非番の
・sheriff’s deputy 保安官代理
・storm into 〜に押し入る
■対訳
「ウィスコンシン州で銃乱射事件:7人が死亡」
日曜日未明にウィスコンシン州クランドンで、20歳の非番保安官代理が元交際相手宅のパーティに押し入り銃を乱射し、少なくとも6人が死亡。
犯人はその後警察によって射殺された。
■訳出のポイント
duty は「義務」あるいは「職務」「任務」という意味。
off-duty はそのduty に「〜から離れて」という意味の接頭辞 off- がついたもので、「職務から離れて」→「勤務外の」「非番の(ときの)」の意味になります。
逆に「勤務中の」「当番の」という表現はon-duty になるので、あわせて確認しておきましょう。
米国の警察体系は実は非常に複雑です。
通常「警察」 = police というイメージがありますが、米国では連邦、州、郡、市、町、村の各政府が、独自の警察組織を設置することができます。
そこで、police 以外にも警察権を持つ法執行機関が多く存在しています。
sheriff「保安官」はその代表で、多くの州では郡 county ごとに住民投票によって選出される county sheriff「郡保安官」を有します。
deputy sheriff あるいは sheriff’s deputy「保安官代理」は、保安官に任命されて実務を担当する人たちになります。
今回の銃乱射犯人は、Forest County sheriff’s deputy 「フォレスト郡保安官代理」であり、part-time police officer 「非常勤の警察官」であったということです。
米国では sheriff の他にも marshal やconstable など、日本の警察に準ずる法執行職があり、日本では便宜上これらもすべて「警察」と訳されることが多いようです。
本事件に関しても日本のメディアではそろって「犯人は警官」と報道しています。
open fire は銃器などによる「攻撃を開始する」、「発砲する」という表現です。
また、通常名詞「銃」として知られるgunは、動詞で「銃を撃つ」という意味でもあり、gun down で「(銃で)撃ち倒す」→「射殺する」です。
being gunned down はその受動態なので「射殺される」となります。
■編集後記
日本でも銃乱射事件は少ないですが、通り魔的な殺人事件が後を絶ちません。
shooting rampage という言葉をこのメルマガで何度取り上げたことでしょう。
銃社会であるアメリカの光と陰。shooting rampage という言葉を見るといつも、その陰の部分がクローズアップされてきます。
ところで、僕はよくケーブルテレビでゴルフを見てますが、よくライブ中継で同時通訳者が出てきます。僕は英語で聞いていますが、この同時通訳者の日本語を聞いていると、いかに「前」から訳すことが重要かわかります。
同時通訳という職業は本当に素晴らしいと思います。瞬間的に全く文化的に
異なる言語を翻訳するのですから!
同時通訳の秘法、それが http://tokyo-sim.com/eij_kyu/#form です。
(裏)昨日、お昼頃、凄い雨でした。。その頃僕は房総半島の先端にいました(笑)