Australia Produces Most CO2 per Head
Australia was found to be the worst emitter of carbon dioxide per
capita followed by the United States, a study of power stations
worldwide has shown.
■チェック
!
・emitter 排出する人・もの
・carbon dioxide 二酸化炭素(= CO2 )
・per capita 1人当たり
・power station 電力発電所
■対訳
「オーストラリア:1人当たりの CO2 排出量世界一」
世界中の電力発電所を対象とした研究によると、国民1人当たりの二酸化炭素排出量が最大なのはオーストラリアで、それに続くのは米国であった。
■訳出のポイント
per は 「 〜 につき」 「 〜 ごとに」 という前置詞なので、per head は文字通り 「頭当たり」 → 「1人あたり」 という言い方になります。
本文では、per capita という言い方で言い換えてありますね。
実は capita は 「頭」 を意味するラテン語 caput の複数形なので、per head, per capita は全く同じ意味というわけです。
ラテン語であるというニュアンスから分かるとは思いますが、per capita の方はフォーマルな語なので、統計や正式な数字などに付随して使われることが多い表現です。
ですから、大勢で飲みに行って代金を頭割りをし、1人あたりいくら…というような状況では、2500 yen per head 「1人当たり2500円」といい、per capita を使うのは場違いとなります。
emitter は emit + -er という成り立ち。
emit は 「放出する」 「排出する」 という動詞で、後ろについているのは接尾辞の -er です。
接尾辞の -er は形容詞の後ろについて比較級を作るものなど、多種多彩ですが、ここでは動詞の後ろについて 「 〜 する人」「 〜 するもの」 あるいは 「 〜 するための物(道具・器具・機械など)」という名詞を作ります。
そこで emitter (末尾に t がある動詞の場合は t がふたつ重ねられることにも注意)は、「排出する人(物)」 という意味になります。
しかし、今日の場合はオーストラリアや米国のことを指しているのが明らかなので、「排出国」 が最適な日本語訳となります。
followed by 〜 という便利な言い方も、英字新聞ではおなじみになりましたね。
「続いて 〜 がある」 「次に 〜 が来る」 という意味で、今日のように順位などをいう場合に、“主語の後に続くのは (主語の次の順位は)〜 である” ということを簡潔に表すことができます。
この調査によると、電力発電による国民1人あたりの CO2 排出量を比べると、オーストラリアが10トンと1位で、総排出量では世界2位である中国の5倍になっています。
2位の米国は1人あたりの排出量8.2トンで、総排出量も25億3千万トンで世界第一です。
ちなみに、日本は総排出量は3億5千3百万トンで世界第5位ですが、1人当たり排出量ではランクインしていません。
■編集後記
オーストラリアがCO2の総排出量で中国の5倍というのは驚きです。これでオーストラリアが京都議定書を批准しない理由がわかります。地球温暖化は英語でglobal warmingですね。小島よしおさんは最近、最後に「地球温暖化!」
と叫ばなくなりました?
(裏)お鍋の季節になりましたね。。鳥鍋を昨夜食べました。冬や!