Panasonic Debuts Wireless HD Video System
Matsushita Electric Industrial’s Panasonic unveiled on Sunday its new wireless HD video system that enables users to send high-definition video to a television from a video player or video game console without using cables.
■チェック
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・debut 〜 を初公開する、デビューさせる
・enable 〜 が(…)できるようにする
・high-definition ハイビジョンの
・game console ゲーム機
■対訳
「パナソニックがワイヤレスHD画像システムを発表」
松下電器産業のパナソニックが日曜日、新しいワイヤレス(無線)HD 画像システムを発表した。このシステムでは、ユーザーは接続コードを使わずに、ビデオプレーヤーやゲーム機からハイビジョン画像をテレビに送信できる。
■訳出のポイント
debut の語源は 「初演する」 という意味のフランス語 desbuter です。
したがって、読むときには仏語式で語尾の t は発音せず、「デビュー」 のようになります。
そこで、日本語でも 「デビューする」 というように 「初舞台を踏む」、あるいは新しい製品などを 「デビューさせる」 = 「初公開する」 という意味で用いられる単語です。
今日の場合は、本文で使われている unveil 「発表する」 と同じ意味で使われています。
日本では通常 hi-vision 「ハイビジョン」 といわれる 「高精細デジタルテレビ」は、英語では high resolution digital television あるいはhigh-definition television (HDTV) といわれます。
そこで、high-definition 自体は 「高精細度の」 という意味ですが、日本語の 「ハイビジョンの」 にあたる単語となります。
be able to 〜 「 〜 できる」 という形でおなじみの形容詞 able からできた動詞の enable は、en- 「 〜 にする」 + able 「可能な」 という成り立ちで、「可能にする」 「可能にさせる」 という意味です。
通常 enable 〜 to … 「 〜(人・物・事)が … することを可能にさせる」という形で登場します。
日本語にするときには、「S は 〜 が … することを可能にさせる」 と直訳するよりも、「S によって 〜 は … することが可能である」 と訳すと自然な訳になることを覚えておくと便利です。
今日の場合も、直訳でいくと
「ユーザーが、接続コードを使わずにビデオプレーヤーやゲーム機からハイビジョン画像をテレビに送信することを可能にする(ワイヤレスHD)システム」
ですが、対訳では
「このシステムによって、ユーザーは接続コードを使わずに、ビデオプレーヤーやゲーム機からハイビジョン画像をテレビに送信することができる」
のように訳しています。
■編集後記
昨日のブルーレイといい今日のワイヤレスHD画像システムといい、まったく10年後の家電はどうなっているんでしょうね。薄型液晶テレビが市場に出てきたとき、壁にかける!という打ち出し方をしてましたが、ケーブルが露出して
しまう、液晶テレビ自体が重く壁面に負荷をかける、などの問題があり、テレビを壁にかけている人は実際、すくないと思います。
しかし、今回のような画像を転送するシステムがあれば、大画面液晶を壁にかけるというのが近々実現できそうですね。液晶画面もどんどん軽くなるでしょうし。
(裏)今週はずっと仕事です。当たり前ですが(笑)