Airbag Maker Takata Files for Bankruptcy Protection in Japan and the US
Troubled airbag maker Takata has filed for bankruptcy protection in Japan and the US. The Japanese company is facing billions of dollars in liabilities due to its defective airbags.
■チェック
・file for bankruptcy protection 会社再生法の適用を申請する
・troubled 問題を抱えた → 経営難に陥った
・face billions of dollars in liabilities
数十億ドルの負債を抱える
・due to ～が原因で
・defective 欠陥のある
■対訳
「エアバッグメーカーのタカタが会社更生法適用を申請、日本と米国で」
経営難に陥っていた日本のエアバッグメーカーのタカタが、日本と米国で会社更生法の適用を申請した。欠陥エアバッグが原因で、同社は数十億ドルの負債に直面している。
■訳出のポイント
bankruptcy は 「倒産」 「破産」。
protection が 「保護（するもの）」 なので、
bankruptcy protection で
「倒産を保護するもの」 → 「会社更生法」
ということです。
そして、
file for bankruptcy protection で
「会社更生法の適用を申請する」
という言い方になっています。
trouble は 「問題」 「困難」 という名詞としておなじみですが、「困らせる」 「悩ませる」 「苦しめる」 という動詞でもあります。
ここから、動詞 trouble の過去分詞が形容詞化した trouble は
「困っている」 「苦しんでいる」 「悩んでいる」 の意。
特に、企業に関して
「経営に苦しんでいる」 → 「経営難に陥っている」
という意味でしばしば使われる語なので、しっかり確認しておきましょう。
liability はもともと 「責任」 「義務」 を意味する名詞。
ここから、複数形の
liabilities で 「負債」 「債務」
の意味になります。
in liabilities は 「負債の状態で」 の意なので、
is facing billions of dollars in liabilities
の部分は
「負債の状態の数十億に直面している」 →
「数十億の負債に直面している」
ということです。
タカタ製のエアバッグの一部で、インフレーター（膨張装置）が破裂して金属破片が飛び散り、乗っていた人が死傷する事故が問題になったのは今から約９年前。
世界で少なくとも死亡事故１７件、１８０件余の負傷事故が、同社製エアバッグとの関連が指摘され、大規模リコールを余儀なくされました。
１兆円を超える負債を抱えるタカタが、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、米国法人を含む海外子会社も同様に、米連邦破産裁判所に連邦破産法１１条の適用を申請。
日本の国内メーカーの破綻では、最大規模のものになるとみられます。
■編集後記
売上高は連結で7180億円、従業員は世界で5万人、東証１部上場企業です（7月に上場廃止予定）。
これだけのマンモス企業でも一度、信用を失うと一瞬で倒産してしまうのですね。
会長兼社長の高田 重久死は現在51歳。なんと彼は41歳から現職にいました。慶應義塾大学理工学部卒。
しかし世界中でこれだけ事故を起こしているにもかかわらずそのトップがこれまで謝罪会見すら開かなかったというのはどうなんでしょう。。
（裏）今日は１日雨模様（東京）・・・