Cyberattacks Hit Worldwide Again
Massive cyberattacks struck first Ukraine, Russia, then across the world on Tuesday in a possible reprise of a global ransomware assault that affected hundreds of thousands of computer systems last month.
■チェック
・massive cyberattack 大規模サイバー攻撃
・Ukraine ウクライナ
・reprise 反復、繰り返し、再現
・ransomware assault ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)攻撃
・affect 影響を与える → 被害をもたらす
■対訳
「世界規模のサイバー攻撃、再び」
火曜日に大規模なサイバー攻撃が、まずはウクライナとロシアを、そしてその後世界各地を襲った。先月発生し、数十万のコンピュータシステムに被害をもたらした世界規模の身代金要求型ウイルス攻撃が繰り返された可能性がある。
■訳出のポイント
タイトル中の hit、そして、本文で使われている strike は、もともと 「打つ」 「殴る」 という動詞。
ここから英字新聞では両者とも、
災害、攻撃などが 「(場所)を襲う」 → 「(場所)で発生した」
という意味で頻出単語ですね。
今日の場合は、
「サイバー攻撃がウクライナ、ロシアなど世界各地を ”襲った” 」
という文脈になっています。
reprise は、元来は音楽用語で、
主題の 「反復」 「繰り返し」 「再開」 の意。
ここでは、
a possible reprise a global ransomware assault で
「世界的な身代金要求型ウイルス攻撃の繰り返しの可能性がある」 →
「世界規模の身代金要求型ウイルス攻撃が繰り返された可能性がある」
ということです。
そして、文末の that 以下は、直前の
a global ransomware assault
「世界規模の身代金要求型ウイルス攻撃」
を説明する文節となっていますね。
つまり
that affected hundreds of thousands of computer systems last month
の部分は
「先月に数十万のコンピュータシステムに被害をもたらした(世界規模の身代金要求型ウイルス攻撃)」 →
「先月発生し、数十万のコンピュータシステムに被害をもたらした(世界規模の身代金要求型ウイルス攻撃)」
となっています。
ウクライナを中心にロシアやヨーロッパで大規模なサイバー攻撃が起きたというニュースです。
ウクライナでは政府機関や、中央銀行を含む金融機関、首都キエフの国際空港など、さらには1986年に爆発事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原発も被害を受けました。
このサイバー攻撃は、先月発生した世界規模のサイバー攻撃と同様、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)によるものとみられ、その後欧州全域から米国にも拡大しています。
■編集後記
現代は実力行使のテロとサイバーテロの2種類あります。サイバーテロの場合、どこで誰が仕掛けているのか瞬時には分かりません(犯人が見えない)ので本当に厄介です。サイバーテロを描いた映画は多数ありますが、個人的に好きなのは少し古い映画ですがダイハード4.0(2007)。元ペンタゴンのチーフプログラマーがハッカー集団を組織、そして、金融機関、防衛システム、ライフライン(電力送電)までもを掌握したんですよね。それに立ち向かうブルース・ウイリス。面白かったです。
(裏)もう木曜日か・・今週も早い・・