Florida Experiments with Magnets to Repel Crocodiles
Florida’s Fish and Wildlife Conservation Commission launched a test program to prevent crocodiles that wandered into residential areas from returning by temporarily taping magnets onto their heads.
■チェック
!
・repel 〜 を撃退する
・wander into 〜 に迷い込む
・residential area 住宅地区
・temporarily 一時的に
■対訳
「フロリダ州、磁石でクロコダイル撃退の実験」
フロリダの魚・野生動物保全委員会が、迷い込んだクロコダイルの頭に一時的に磁石を貼り付けることで、住宅地に戻ってくることを防ごうという実験プログラムを開始した。
■訳出のポイント
crocodile = 「ワニ」 というイメージがあり、実際にワニ一般を指して使われることも多いのですが、厳密にいうと crocodile は「ワニ目クロコダイル科の動物」 になります。
ワニは、この crocodile (ワニ目クロコダイル科)と alligator(ワニ目アリゲーター科)、gavial (ワニ目ガビアル科) の3科に分類されているということですが、今日は米国フロリダ州に生息する「クロコダイル」 の話題です。
repel の語源は 「押し返す」 「拒絶する」 という意味のラテン語repellere で、「〜 を追い払う」 「〜 を寄せ付けない」 「〜 を撃退する」という動詞です。
そこで、タイトルのrepel crocodiles は 「クロコダイルを撃退する」になります。
wander は 「歩きまわる」 「ぶらつく」 「さまよう」 という動詞で、wander into 〜 は 「さまよい込む」 「迷い込む」 という表現。
そこで、crocodiles that wandered into residential areas は「住宅地区へ迷い込んだクロコダイル」ということです。
prevent 人 from 〜 ing 「人が 〜 するのを防ぐ」 という言い方は英字新聞でも頻出。
今日の場合も prevent 【crocodiles that wandered into residential areas】from returning と、”人” にあたる【 】の部分が長くなっていますが、形としては同じです。
また、returning は returning (to residential areas)「住宅地区に戻ってくる」 の意味になります。
American crocodile は米国ではフロリダ州南部の湿地地帯のみに生息していて、一時期は endangered species 「絶滅危惧種」 に指定されていました。
保全保護努力の成果でその数は現在2000匹まで回復しましたが、その一方で野生のクロコダイルが住宅地区へ迷い込むケースが増えていました。
クロコダイルは縄張りを守る(territorial)習性があり、野生動物保護職員が野生に帰しても、捕まえられた場所へとすぐに戻ってくるケースが後を絶たないそうです。
クロコダイルが50キロ以上離れたもとの場所へ戻ってこられるのは、「地球の磁場」 Earth’s magnetic field を感知しているためだと考えられています。
そこで、今回のプロジェクトは、クロコダイルの頭の両側に磁石を貼り付けてその磁場感知を一時的に狂わせ、方向感覚を失わせる(disorient)ことによって、元の場所に戻ることを防ごうという試みです。
ちなみに、フロリダ南部にはもうひとつのワニ alligator も多く生息しており、こちらの方はウジャウジャいるので保護されていません。
クロコダイルとアリゲーターの外見上のちがいは、前者は下顎の第4歯が牙のように外に出ているのに対して、後者は上あごの穴に納まっていて外からは見えないことだそうです。
つまり、クロコダイルの方が 「強面(こわおもて)」 なのですね。
■編集後記
これを書いている今、東京では雪が降っています。
多少、みぞれまじりです。
今日ゴルフの人はかわいそうですね。。
月末の金曜日で夜は繁華街など大変混み合うと思うのですけど、雪やんでればいいですね。。
やはり春はまだ遠いです。
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(裏)昨日は本当に不調でした。。。練習しないと。。富士の樹海で(笑)