EU Hands Down 1.06bn Euro Fine to Intel
The European Commission imposed a record 1.06 billion euro fine on the world’s largest chipmaker Intel Corp on Wednesday for its antitrust violation.
■チェック
!
・hand down (判決などを) 言い渡す
・fine 罰金→ 制裁金
・impose 課す、科す
・chipmaker 半導体メーカー
・antitrust violation 独占禁止法違反
■対訳
「EU、インテルに10.6億ユーロの制裁金」
欧州委員会は水曜日、世界最大の半導体メーカーのインテルに社独占禁止法違反で10億6千万ユーロ (約1400億円) という記録的な制裁金を貸した。
■訳出のポイント
fine は「素晴らしい」 「晴天の」 などの意味の形容詞としてよく知られています。
しかし、今日登場している fine は語源を異にする別の名詞で「罰金」 という意味です。
ここでは、独占禁止法違反に対する「罰金」 → 「制裁金」 の意味で使われています。
impose は義務・仕事・税・罰金などを 「課す」 「負わせる」 「与える」という意味の動詞。
通常 impose 〜 on 人 「人に〜を課す (科す) 」 という形で登場します。
ここでは、 〜 にあたるのが、 a record 1.06 billion euro fine 「記録的な10.6億ユーロの制裁金」 で、 “人” にあたるのは the world’s largest chipmaker Intel Corp「世界最大の半導体メーカー、インテル社」となっています。
trust は 「信用」 「信頼」 という意味の名詞ですが、主に米国で「企業合同」、あるいは市場独占のための非合法的会社集団である「トラスト」 を意味します。
そこで、その trust の前に 「反〜」 「非〜」 という意味の接頭辞anti- がついた antitrust は 「トラスト反対の」 「トラスト禁止の」→ 「独占禁止 (法) の」 という形容詞になります。
そして、 violation は動詞 violate 「違反する」 「 (法などを) 犯す」の名詞形で 「違反」 「侵害」 なので、 antitrust violation で「独占禁止法違反」 ということです。
欧州委員会は、インテルがパソコン用マイクロプロセッサーで競合企業competitor を制するために、パソコンメーカーに違法なリベート illegal rebate を支払っていたとして、今回の制裁金を科したものです。
10億6千万ユーロの制裁金は、2004年の米マイクロソフトに対する4億9700万ユーロの倍以上で、欧州委員会による制裁金としては過去最大となっています。
■編集後記
「怠けてると思われたらアレなんですけど」なんて英語でなんて言うのでしょう。
http://www.i-osmosis.jp/mainichi/15_5_2009.html
インテルのポール・オッテリーニCEOは、「競争相手を排除するような証拠はどこにもない」と欧州委員会の制裁に強く反論しています。
経済の低迷の中、インテルは主力のマイクロプロセッサとチップ・セットの第4四半期の売上高が前期比で減少していますからなんとしてでもこの巨額な制裁金支払いは避けたいところです。
(裏)透き通るような青空。。。でも今日は仕事です