Toyota Finds No Flaw with Electronic Control System
Toyota Motor Corp. conducted an open experiment on Monday to disprove the claims that a faulty electronic throttle control system is behind its recall of more than eight million vehicles worldwide.
■チェック
!
・flaw 欠陥、不具合
・electronic throttle control system 電子スロットル制御システム
・conduct 行う、実施する
・disprove ~が誤りであることを証明する→反論する
・claim 主張
・faulty 欠陥のある
■対訳
「トヨタ、電子制御システムの欠陥を認めず」
トヨタ自動車は月曜日、世界各地で800万台以上が対象となったリコールの背後には電気スロットル制御システムの欠陥があるとする主張に反論するため、公開実験を行った。
■訳出のポイント
flaw の語源は flaue という中世英語で 「雪片」 「火花」 という意味です。
それが、「雪片が舞い落ちる」 → 「消える・壊れる」 → 「傷」 という意味の名詞になりました。
通常は宝石・陶器などの 「傷」 「ひび」 「割れ目」 を意味しますが、広義に 「欠点」 「欠陥」 「不備」 といった意味にも使われます。
そこで、今日のタイトルは 「トヨタは電気制御システムに欠陥を見つけない」→ 「トヨタは電気制御システムの欠陥を認めず」 ということです。
「開く」 という動詞で最も知られる open ですが、形容詞で 「開いている」→ 「公の」 「公開の」 という形容詞でもあります。
したがって open experiment は 「公開実験」。
disprove は動詞 prove 「証明する」 の前に “逆” を意味する接頭辞 dis- がついたもの。
そこで、「(事実を)証明しない」 → 「誤りを証明する」 の意味になります。
断言・主張などに対して 「誤り・不正確さを立証する」 「反証をあげる」場合に用いる動詞です。
今回のトヨタによる公開実験は、先月の米議会の公聴会で「電気制御システムの欠陥から急加速が起きることを実験で確認した」という南イリノイ大学工学部教授の証言を受けたもの。
トヨタは同教授が設定した条件下ではGMやBMWなどトヨタ以外のメーカーの電子制御システムでも急加速が起こりえることを再現することで、その主張が誤りであることを実証 ( = disprove ) しました。
つまり、教授の実験の設定条件が通常では起こり得ない非現実的なもので、トヨタの電気制御システムの欠陥を証明したことにはならない、と反論したのです。
公開実験は米カリフォルニアの米国トヨタ販売本社で実施され、スタンフォード大学工学部の准教授と調査会社エクスポーネントの技術責任者らが参加し、外部機関の専門家も招かれた上で、ネット中継も行われました。
自動車メーカーが外部からの指摘に対して公開実験で反論するの極めて異例。
情報公開することで、顧客の電気制御システムへの不安を和らげることが狙いだと思われます。
■編集後記
レクサスは本当によく見かけます。
けっこう会社の公用車はレクサスというのが東京ではかなり一般的になってきているのではないでしょうか。
昔クラウン、今、レクサス、みたいな。
でも、今回のリコール問題で冷っとされた方、多いかと思います。
日本車の安全性神話は本来非常に根強いのですが、現在の高級車は日本車に限らず電子制御されてますから、いまひとつ信用できない部分もあります。
僕の車はベンツですが、サイドブレーキもスイッチみたくなっていて電子制御されてます。。
怖いといえば怖いです。
(裏)昨夜、雪になりました。
もう3月、来月桜っすよ!!
どうなってんの?