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毎日1分!英字新聞 石田

『試験管ベビー』 の父、ロバート・エドワーズ氏にノーベル賞

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Father of the ‘Test Tube Baby’ Robert Edwards Wins Nobel Prize

British scientist Robert Edwards, the pioneer of IVF, who brought the joy of parenthood to millions of infertile couples worldwide, won the Nobel Prize for Medicine on Monday.

■チェック

・test tube baby  試験管ベビー(体外受精児)
・IVF (=in vitro fertilization)  体外受精
・bring the joy of parenthood  子育ての喜びをもたらす
・infertile  不妊の

■対訳

「『試験管ベビー』 の父、ロバート・エドワーズ氏にノーベル賞」

体外受精の先駆者で、世界中で数百万の不妊夫婦に子育ての喜びをもたらした、英国の科学者ロバート・エドワーズ氏が月曜日、ノーベル医学生理学賞を受賞した。

■訳出のポイント

test tube は 「試験管」。

test tube baby で 「試験管で作られた赤ちゃん」 → 「体外受精児」 です。

日本語でも直訳の 「試験管ベビー」 という言葉が一時期に流行りました。

今日は、世界で最初に試験管ベビーを誕生させた英国科学者が、ノーベル医学生理学賞を受賞したというニュースです。

「体外受精」 は、通常 IVF といいますが、これは in vitro fertilization を略したもの。

in vitro はラテン語に由来する表現で、「人工的に作られた環境の中」 を意味します。

通常、生物学・医学に使われる学術用語で、「体外で」 「試験管の中で」といった意味になります。

参考までに、反対表現として in vivo があり、こちらは 「生体の中で」 の意味です。

fertilization は 「受精」 なので、in vitro fertilization で「体外受精」 というわけです。

pioneer は、日本語でも「パイオニア」といいますが、研究・開発などにおける「先駆者」「草分け」を意味する名詞。

bring joy to ~ で 「~に喜びをもたらす」 という言い方です。

-hood は、性質・状態・集団・時期などを表す名詞を作る接尾辞。

そこで、parenthood は 「親である状態」→ 「親であること」で、the joy of parenthood は 「親であることの喜び」 → 「子育ての喜び」ということです。

体外受精は、女性から採取した卵子と男性から採取した精子を母体外で受精させ、その後受精卵を女性体内に戻して妊娠・出産させる技術。

エドワーズ氏は1950年代に体外受精の研究に着手し、1978年7月25日に”世界初の試験管ベビー” ルイーズ・ブラウン(Louise Brown)さんを誕生させました。

現在では世界中のカップルの10%以上が体外受精を試みているそうで、今回の受賞はエドワーズ氏の功績があらためて評価された形です。

■編集後記

対外で受精させた卵子を再び子宮に戻すというこの研究は当初保守層から猛烈な批判を浴びました。
その先頭がローマカトリック協会でした。

生命の誕生といういわば神様の領域に人が土足で入っていくようなものですから。
実際、バチカン法王庁の人々も取材に対し、エドワーズ博士のノーベル賞受賞に不快感を示しています。

人類の歴史に残るような偉大な研究というのは、それまで蓄積されてきた我々の知識や権威を覆すものだからでしょうか、常に批判されたり逆風に煽られたりするのですね。。
(裏)男子ゴルフも終盤。
優勝賞金も増えます。
明日からキャノンOP

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