Japan Cabinet Approves $61 Billion Stimulus Package
The Japanese cabinet on Friday approved a 5.05 trillion yen ($61 billion) economic stimulus package to boost the country’s struggling economy.
■チェック
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・(economic) stimulus package 緊急経済対策
・trillion 1兆
・boost 押し上げる→(景気を)刺激する
・struggling economy 低迷している経済
■対訳
「日本内閣、610億ドルの緊急経済対策を閣議決定」
日本内閣は金曜日、低迷している国内経済を刺激するために、5.05 兆円(610億ドル)の緊急経済対策を閣議決定した。
■訳出のポイント
approve は 「承認する」 「認可する」 という動詞。
cabinet 「内閣」 が approve 「承認する」 場合には、通常「閣議決定する」 という日本語が当てられます。
同様に、名詞の cabinet approval だと 「閣議決定」 になります。
そこで、Japan Cabinet approves ~ で 「日本内閣は~を閣議決定する」ということです。
stimulus は 「刺激」 という名詞。
また、package はもともと 「荷物」 「包み」 といった名詞ですが、ここから、「いろいろなものを包み込んだもの」 → 「総合的な政策」を意味する言葉にもなっています。
そこで、economic stimulus package は 「経済的刺激政策」 →「経済を刺激するための政策」 で、通常 「緊急経済対策」 あるいは「総合緊急経済対策」 と訳されます。
economic stimulus package を省略して stimulus package といわれることも多いので、注意してください。
struggle は 「もがく」 「奮闘する」 という動詞。
その現在分詞が形容詞化した struggling は 「もがいている」「苦しんでいる」 の意。
そこで、struggling economy で 「苦しんでいる経済」 →「低迷している経済」 ということです。
ご存知のように、boost は英字新聞頻出の重要動詞のひとつですね。
もともとは 「押し上げる」 の意味ですが、boost economy で「経済を押し上げる」 → 「経済を刺激する」 「景気を後押しする」といったニュアンスになります。
■編集後記
G7が週末、ワシントンで行われましたが、円高の勢いは連休明け後も変わらず82円前後をうろうろしています。
これはどういうことか?
自動車など輸出企業が主力の日本では海外で1万ドルで売れた車の決済をした後、日本へ送金する場合、1ドル100円の頃は100万円入ってきたわけですが、今は82万円しか入ってこない。
しかし車を製造するコストは変わりません。。
海外で調達される資材は、円高で安くはなりますが、人件費など為替の影響を受けないコストは、変わりません。
当然、製造コストにおいて営業コストなど間接費を含めた人件費は大きなウエイトを締めるわけで、円高が進めば進むほど、輸出企業の利益は少なくなります。
でこのしわ寄せは全て、それら企業および下請けに対するコスト削減要求となります。
賃金カット、雇用のカットへもつながります。新卒雇用者数が激減していますが当然の成り行きなのです。
菅首相は雇用対策、とりわけ新卒者の雇用拡大を企業に求めていますが、政府がこの円高を放置しておく限り、まったく意味がありません。
(裏)週末「シャッターアイランド」を観たけど、これは今年のベストです!