Success! Japan’s Probe Brings back Asteroid Particles to Earth
Japan Aerospace Exploration Agency confirmed on Tuesday that particles found inside the Hayabusa unmanned space probe that returned to Earth in June after a seven-year voyage are from the asteroid Itokawa.
■チェック
!
・unmanned space probe 無人宇宙探査機
・asteroid particles 小惑星(由来)の微粒子
・Japan Aerospace Exploration Agency 宇宙航空研究開発機構
・voyage 旅
■対訳
「成功!日本の探査機、地球へ持ち帰った微粒子は小惑星由来のもの」
宇宙航空研究開発機構が火曜日、7年に渡る宇宙旅行を終えて6月に地球に帰還した無人宇宙探査機 『はやぶさ』 内部で見つかった微粒子は小惑星イトカワのものである、と正式に発表した。
■訳出のポイント
bring back は 「~を持ち帰る」 という句動詞。
bring back ~ to … の形で 「~を・・・へ持ち帰る」 となります。
そこで、今日のタイトルの Japan’s Probe Brings back Asteroid Particles to Earth は 「日本の探査機が小惑星の微粒子を持ち帰る」 →「日本の探査機、持ち帰った微粒子は小惑星由来のもの」 ということです。
confirm は 「確かめる」 「確認する」 「裏付ける」 といった意味でよく知られている動詞ですが、英字新聞では 「(確認した上で)正式に発表する」の意味でもしばしば登場するので、注意しておきましょう。
that returned to Earth in June after a seven-year voyage の部分は、すぐ前の the Hayabusa unmanned space probe を説明しています。
つまり 「7年間の旅の後で6月に地球へ戻った(はやぶさ)」→「7年に渡る宇宙旅行を終えて6月に地球に帰還した(はやぶさ)」ということです。
2003年5月に打ち上げられ、今年6月に地球へ帰還した探査機 『はやぶさ』。
そのカプセル内部で見つかった微粒子が、地球由来ではなく小惑星イトカワのものであることが確認され、JAXA から正式に発表されたニュースです。
小惑星の物質を地球へ持ち帰るのは世界初の快挙。
地球や火星などの惑星はイトカワのような小惑星が合体して形成されますが、その過程で高温のため溶けて混ざり合うため、初期の様子を伝える情報が失われています。
太陽系に存在する小惑星はこうした熱変性を受けていないので、地球を含む太陽系の成立時の情報を保存している可能性が高いと長年注目されてきました。
小惑星で直接採取した試料の分析を通じ、太陽系成立の謎の解明に迫ることができると期待されるからです。
■編集後記
小惑星イトカワは日本のロケット開発の父・糸川英夫博士の名にちなんで命名されていますが、発見したのは日本の学者ではなく、マサチューセッツ工科大学・リンカーン研究所の地球接近小惑星研究プロジェクト(LINEAR)。
wikipediaによれば、「2010年から2178年までの間に5回、地球に大接近する。
最接近時の距離は約370万kmから約700万kmである。
将来的には、1億年のうちに太陽か、水星、金星、地球、火星のうちいずれかに衝突して消滅するだろうと考えられている。」
(裏)今朝六本木で殺傷事件がありました。
今晩そのすぐ近くで飲み会(汗)