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毎日1分!英字新聞 石田

福島第一原発、ロボットが危険レベルの放射線量を検知

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Robots Detect Dangerous Levels of Radiation at Fukushima

Remote-controlled robots sent in to investigate the Fukushima Daiichi nuclear plant have revealed high radiation levels in three reactor buildings that may complicate the efforts to bring Japan’s worst nuclear crisis under control.

■チェック

・remote-controlled robot  遠隔操作型ロボット
・reveal  明らかにする
・reactor building  原子炉建屋
・complicate  ~を複雑にする、~を困難にする
・bring ~ under control  ~を制御する、~を収拾する

■対訳

「福島第一原発、ロボットが危険レベルの放射線量を検知」

福島第一原発を調査するために送り込まれた遠隔操作型ロボットによって、3つの原子炉建屋における高レベルの放射線量が明らかになった。
これにより、日本国内最悪の原子力危機を収拾する取り組みがより困難となる可能性が出てきた。

■訳出のポイント

原発事故以来、英字新聞でも radiation level 「放射線量」 あるいはlevel of radiation 「放射線のレベル」と いった英語が、すっかり頻出用語になってしまいました。

今日は、remote-controlled robot 「遠隔操作型ロボット」 を用いて、福島第一原発内の radiation level が測定されたという話題です。

句動詞 send in はいくつかの意味で用いられますが、今日の場合は人・人材などを 「送り込む」 という意。

ただし、ここでは送り込まれたのは、人ではなくロボットだったわけです。

今日の本文はやや長いですし、構造が少しわかりにくいかもしれません。

一読してわかりづらい文に出会ったら、まずは文の屋台骨である主語(S)と動詞(V)を見極めることから始めましょう。

今日の場合は、S (= remote-controlled robots) にくっついている説明の部分が長いことが、わかりにくい原因のひとつです。

さらに、( )の部分を補うと理解しやすいと思います。

Remote-controlled robots (which were) sent in to investigate the Fukushima Daiichi nuclear plant have revealed ・・・

つまり、V にあたる have revealed の前すべてが主語になっているわけです。

そうすると、主語は 「福島第一原発を調査するために送り込まれた遠隔操作型ロボット」 で、動詞は 「明らかにした」 ということです。

under control は時になかなか日本語にしづらい言い方なのですが、ネイティブには非常に好まれる表現です。

直訳すると 「支配下で」 「管理下で」 「制御されて」 となりますが

たとえば・・・

I have everything under control.

「私はすべてを支配下に置いている」 → 「すべて上手くいっている」→ 「私に任せてください」

といった具合に使います。

今日の場合は、bring ~ under control で
「~を支配(管理)下に持ってくる」 → 「~を制御する」
「~を収拾する」 「~を鎮圧する」 という表現になっています。

今回原子炉建屋内に送り込まれたロボットは、米ロボット・メーカー iRobot アイロボット社の PacBot 「パックボット」。

キャタピラーで動き回り、建屋の中が人間が作業できる環境かどうか放射線や酸素レベルを計測するという使命を帯びての出動でした。

アイロボット社は、イラクで地雷探査をするロボット、アフガニスタンでゲリラの潜伏する洞窟を捜索するロボットなど、軍用ロボット事業で知られています。

また昨年は、メキシコ湾の石油流出事故後の調査のため、海中で作業をする 「シーグライダー」 というロボットも開発しました。

ただし、我々一般市民にとっては、ロボット掃除機 「ルンバ」 のメーカーといえば一番話が早いかもしれません。

■編集後記

「週刊文春」4月21日号によれば、命を賭して懸命に鎮圧作業をしている福島第一原発の対策本部と、一方東京にあり、政治家や官僚が押しかけている東電本社の対策本部の意見の対立がかなり高まっている様子です。
先週始まった窒素注入にしても福島第一原発の吉田所長はあまりにも危険で無謀な行為として最後まで反対をしていたとのこと。
失敗すれば水素爆発が起きるとんでもなくハイリスクな対処法だったとのことです。
中部大学の武田教授がブログで指摘しているように、僕らとしては、毎日の気象条件でどちらのほうへ放射性物質が飛ぶか、それを気象庁に毎日発表して欲しいと思います。
マスクをするなど対策がとれるからです。
http://takedanet.com/2011/04/56_beee.html
(裏)東京赤坂。
やけにヘリコプターの音を朝から耳にします。

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