Tepco Confirms Fuel Rod Meltdown in No.2 and 3 Reactors
Tokyo Electric Power (Tepco), the operator of Japan’s Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant reported on Tuesday the meltdown of fuel rods not only in the Number 1 but in the Number 2 and Number 3 reactors within a few days after the March 11th earthquake and tsunami.
■チェック
!
・fuel rod meltdown 炉心溶融
・reactor 原子炉
・operator 運営会社
■対訳
「2、3号機でも炉心溶融、東電が発表」
福島第1原発の運営会社である東京電力 (Tepco) は火曜日、第1号機原子炉だけでなく2号機3号機でも、3月11日の地震および津波発生から数日以内に炉心溶融が起きていたことを報告した。
■訳出のポイント
confirm は 「確認する」 「確かめる」 という動詞としてよく知られています。
また、(確認した事実を)「承認する」、あるいは(確認した事実を)「はっきり言う」 → 「(正式に)発表する」 というニュアンスでもしばしば使われる語です。
fuel rod は 「燃料棒」。
nuclear fuel rod で 「核燃料棒」 となります。
meltdown は日本語でも 「メルトダウン」 といいますが、「溶けること」「溶融」。
ここでは fuel rod meltdown で 「(原子炉の炉心内の)燃料棒が溶けること」の意味で、日本語では 「炉心溶融」 と訳されます。
「原子炉」 は nuclear reactor ですが、しばしば nuclear を省略して reactor だけで使われます。
日本語の報道では通常 「1号機」 「2号機」 といわれますが、これは「1号機原子炉」 「2号機原子炉」 ということ。
したがって、英語では Number 1 reactor、 Number 2 reactor のようになります。
not only A but also B は日本人にはなじみのある構文。
「AだけでなくBも」「AのみならずBも」「AばかりでなくBも」という意味で、様々な文脈で応用できる便利な表現です。
今日の場合は also が省略されて not only A but B という形になっていることに要注意です。
実は also を抜いても意味的には全く同じ。
日常的にはこちらの形もよく使われるので、あわせて確認しておきましょう。
福島第1原発事故に関して、東京電力が1~3号機の地震発生前後の原子炉の状態について解析結果を公表しました。
先頃報告された1号機原子炉だけでなく2号機・3号機でも地震・津波発生から数日以内に、溶けた核燃料の大部分が圧力容器底部に落下する炉心溶融の状態に達していたという報告でした。
■編集後記
今さら2号機、3号機でもメルトダウンと聞いても、もう慣れてしまっているのかさして驚きを感じなくなっている自分が怖いです。
むしろある程度国民を原発事故の脅威に慣らしておいてから報告をしているのかもしれない、とつい勘ぐってしまいます。
(裏)今日はいい天気~気持ちの良い朝でした。
やっぱ晴れがいいですね。