Hitoshi Matsumoto’s “Dai-Nipponjin” Gets Hollywood Remake
“Dai-Nipponjin,” the directorial debut film of comedian and the other half of Downtown Hitoshi Matsumoto, will get a Hollywood remake by Columbia Pictures.
■チェック
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・remake リメーク、再映画化
・directorial debut film 監督デビュー作(映画)
・the other half 片割れ
■対訳
「松本人志 『大日本人』 がハリウッドでリメーク」
コメディアンでダウンタウンの片割れの松本人志の監督デビュー作『大日本人』 が、コロンビア・ピクチャーズよってハリウッドでリメークされる。
■訳出のポイント
remake は、「作る」 という意味でおなじみの動詞 make に「再び~」 という接頭辞 re- がついたもので、「再び作る」→ 「作り直す」 「作り変える」。
とくに、古い映画を “再び作る”、つまり 「再映画化する」という意味でもよく使われる動詞となっています。
ただし、今日の記事では、「再映画化」「再映画化作品」という名詞で登場しています。
日本語でも 「リメーク」 という語が定着しているので、対訳でも 「リメーク」 としています。
したがって、get Hollywood remake で「ハリウッドでの再映画化を獲得する」 →「ハリウッドでリメークされることになる」。
directorial は director 「監督」 の形容詞形で 「監督の」。
directorial debut film で 「監督(として)のデビュー映画」、つまり 「監督デビュー作」 ということです。
comedian は 「コメディアン」 ですが、日本語の「お笑い芸人」 にあたる英語でもあります。
the other half は直訳すると 「もうひとつの半分」「残りの半分」。
そして、ふたつあるもののどちらか、あるいは2人組のうちの一人を指して使われる表現、ちょうど日本語の 「片方」 「片割れ」に当たる表現でもあるので注意しましょう。
例えば the other half of the twins だと 「双子の片割れ」という具合です。
今日の場合は、 comedy duo 「お笑いコンビ」 である Downtown 「ダウンタウン」 の the other half ですから「ダウンタウンの片割れ」 となります。
「大日本人」 は松本演じる主人公が 「6代目大日本人」 とし巨大な日本人に変身し、街中に現れた獣を退治して日本を守るという “奇妙なドキュメンタリー風コメディー” odd documentary-like comedy 。
米国でも “Big Man Japan” というタイトルで08年から約1年半、計26都市でロングラン上映されました。
複数の米大手映画制作会社が同作品を巡って争奪戦を繰り広げた結果、コロンビア社がリメーク権を獲得したということです。
■編集後記
「大日本人」は見てないのですが、同じくお笑い芸人兼映画監督、北野武が日本よりも海外、とりわけフランスで高く評価されているのと同様、松本のこの映画も米国では高く評価されています。
日本でこの映画が公開された時悪評しか耳にしなかったのですが、不思議なものです。
北野武の映画はけっこう好きでDVDをかなり持っています。
一番好きなのは「HANA-BI」(1998年)です。 http://amzn.to/l3EI4D
(裏)Dj Whitesmithのアルバム、改めて聴くと、けっこういいです。