The Last Edition of NoW Says ‘Thank You & Goodbye’
The last edition of the News of the World has been published, putting an end to its 168-year history within a week of phone-hacking scandal being exposed.
■チェック
!
・the last edition 最終号
・publish 発行する
・put an end to ~に終止符を打つ
・phone-hacking 電話の盗聴
・be exposed 発覚する
■対訳
「ニューズ・オブ・ザ・ワールド、『ありがとう、そしてさようなら』」
ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の最終号が発行され、電話盗聴スキャンダルの発覚から1週間以内に、その168年の歴史に終止符が打たれることとなった。
■訳出のポイント
edition は、ここでは新聞や雑誌など刊行物の「版」の意。
the last edition で新聞の「最終号」の意味になっています。
end は 「終わり」 「終焉」 「最後」 という名詞。
put an end to ~ で 「~を終わりにする」 → 「~に終止符を打つ」という言い方になります。
ここでは put an end to its 168-year history なので、「その168年の歴史に終止符を打つ」 ということです。
hackは、もともとは 「たたく」 「切りつける」 という動詞。
しかし、最近は他人のネットワークなどに不法侵入して「情報などを勝手に引き出す」 あるいは 「情報を改変する」 というコンピュータ用語として、よくお目にかかるようになっていますね。
今日のでは、phone-hacking で 「電話(線)に不法に侵入すること」→ 「電話の盗聴」 という形で登場しています。
動詞 expose は 「暴く」 「露呈する」 「暴露する」。
ここでは、受動態 be exposed で(盗聴スキャンダルが)「暴かれる」「露呈させられる」 → 「発覚する」 という意味で使われています。
168年の歴史を持ち、英国の日曜紙としてはダントツの売上をほこった大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドが、盗聴スキャンダルの発覚からわずか1週間足らずで、廃刊に追い込まれたニュースです。
同紙編集局では、私立探偵を雇って約4千人の携帯電話を盗聴するという信じられない行為が行われていたといいます。
実はこの盗聴の被害者のひとり、俳優のヒュー・グラントが同紙廃刊に一枚かんでいたことも話題になっています。
自分の携帯電話がハッキングされていたことを知った彼は、仕事を通じて顔見知りの同紙元特集編集長ポール・マクマランへのリベンジを決意したそうです。
マクマランが経営しているパブへ出かけ、一杯やりに来たふりをし、自分の携帯盗聴の話題へと会話をうまく誘導。
決定的な言質をとり、装備していた隠しマイクで録音した上に、その内容を雑誌 「ニュー・ステイツマン」 へ掲載したというわけです。
■編集後記
Wikipediaのニュース・オブ・ザ・ワールド によれば「盗聴の対象がセレブリティだけでなく、殺人事件の被害者である少女やアフガニスタン戦争の戦死者の遺族、ロンドン連続テロ事件の被害者の遺族、ウィリアム王子にまで及び、これらの対象者の携帯電話に不正アクセスして得た情報を基に記事を執筆した疑いが浮上し」極めて悪質な盗聴が実行されていたとのこと。
でも思うのですが日本の写真雑誌なども極めてプライベートな空間にカメラマンがいて写真を盗撮してたりしてますが、似たようなことがもしかしたら行われているのか、と疑ってしまいます。
(裏)梅雨明けして空気が多少乾燥した気がします。
車洗おう。