Japan Beat U.S. to win Women’s World Cup
Japan beat the United States 3-1 on penalties to become the first Asian nation to win the FIFA Women’s World Cup on Sunday, delivering much-needed good news to the country after the tsunami and nuclear disaster hit in March.
■チェック
!
・on penalties 《サッカー》PK戦で
・deliver good news 明るいニュース(朗報・吉報)を届ける
・much-needed たいへん必要とされる→切望される
■対訳
「サッカー女子W杯、米国破り日本が優勝」
日曜日、日本チームはPK戦で米国を3-1で下し、アジアの国としては初めてFIFA女子ワールドカップ優勝を達成。
3月に津波および原発事故が発生して以来、切実に求められている明るいニュースを日本国民に届けた。
■訳出のポイント
サッカーの試合で、試合の制限時間を終了しても決着がつかない場合に行うPK戦。
英語では penalty shootout あるいは penalty-kick shootout といいます。
PK戦のPKは後者の penalty-kick の略というわけです。
そこで、「PK戦で」 という場合、正式には in a penalty(-kick) shootout 。
しかし、実際には on penalties と短くいうのが一般的になっています。
FIFA という略語も日本でも定着していますが、正式には
Federation Internationale de Football Association で 「国際サッカー連盟」。
football は soccer 「サッカー」 と同意語。
米国では soccer ですが、英国系では圧倒的に football が使われます。
「~が必要である」 という動詞 need の過去分詞が形容詞化した needed は「必要とされる」。
今日の場合は、この needed の前に 「たいへん~な」 「非常に~」 という意味の連結形容詞を作る much- がついたもので、「たいへん必要とされる」 →「切望される」 「たいへん求められる」 といった意味になっています。
そこで deliver much-needed good news で「切実に求められている明るいニュースを届ける」 ということです。
the country というと 「その国」 ということですが、同時に 「その国の国民」という意味にも使われる表現です。
そこで、ここでは deliver much-needed good news to the country で「切望されている明るいニュースをその国(=日本)の国民に届ける」 とするのが適切でしょう。
ドイツ、スウェーデンなど強豪を次々と倒してW杯決勝進出を果たした”なでしこジャパン”。
そして決勝では2-2の同点で迎えたPK戦の末、日本が世界ランキング1位の米国を破り、見事初優勝を飾りました。
年齢制限がないフル代表の国際大会で日本チームが優勝するのは男女を通して初めてのことです。
終始米国に押され気味だった日本チーム・・・どこまでも食らいついて、追いついて、あげくのはてにPK戦で見せた大逆転勝利は非常に感動的でした。
米国を始め各国のメディアも “なでしこ” を絶賛。
例えば The New York Times では・・・
a triumph built on hope, renewal, patience, composure and no small amount of good fortune
「希望と再生、我慢強さと冷静さ、そして少なからぬ幸運の上に築かれた勝利」
が
lift a stricken country 「打ちひしがれた国(=日本)に元気を与えた」
としています。
■編集後記
震災以降、なんとなく悲惨なニュースしかなかった日本に花火が咲いたような素晴らしいニュースでしたね!
朝からどこのチャンネルをまわしても女子サッカーの話題ばかりです。
まさか延長線後半で追いつくとは!!
本当にあきらめちゃダメだ、絶対勝つぞという意気込みでやれば願いはかなう、ということを国民全員、思い知らされた素晴らしいゲームだったと思います!
(裏)雨が降ったりやんだり。
今週は火曜日からだからなんとなく早いです。