1600 Pandas Appears in Geneva
1600 papier-mache pandas have been set up by a lake in Geneva, Switzerland, to celebrate the 50th anniversary of the WWF.
■チェック
!
・papier-mache 張り子の、(紙製の)
・set up 置く
・WWF 世界自然保護基金
■対訳
「ジュネーブに1600匹のパンダ出現」
世界自然保護基金(WWF)設立50周年を記念して、スイス、ジュネーブの湖畔に、張り子のパンダが1600個置かれた。
■訳出のポイント
appear は 「見えてくる」 → 「現れる」 「出現する」 という動詞。
papier-mache はもともとフランス語で、パルプ、紙片、布片などと、のりを混ぜたもの 「パピエマシュ」、あるいは「パピエマシュでできた(人形など)」 の意味です。
ちょうど、日本に古くからある 「張り子」、あるいはその材料「混凝(こんくり)紙」 にあたる語です。
そこで、1600 papier-mache pandas は 「1600個の張り子のパンダ」ということ。
set up は 「置く」 「設置する」 などの意で日常的に使われる句動詞。
by a lake は 「湖のそばで(に)」 → 「湖のほとりで」「湖畔に」という言い方です。
そこで、have been set up by a lake in Geneva の部分を直訳すると「ジュネーブの湖のほとりに置かれた」 → 「ジュネーブの湖畔に置かれた」。
動詞 celebrate はかなり日本語の中にも浸透していますが、「祝う」 「祝賀する」 「記念する」 の意。
同様に anniversary 「アニバーサリー」 も、ほとんど外来日本語になりつつありますね。
「記念日」 「記念祭」 です。
前に序数をつけて _th anniversary で 「_周年」 の意味になります。
そこで、to celebrate the 50th anniversary of the WWF で「世界自然保護基金の(設立)50周年を記念して」 ということです。
通常 WWF といわれる世界自然保護基金は、世界最大規模の自然環境保護団体で、1961年の設立以来パンダをロゴに使っています。
ということで、活動50周年を祝うイベントの一環として、ジュネーブパンダの張り子をディスプレイしているという話題でした。
張り子といっても、長さ50センチ、高さ30センチくらいあるので、1600個あるとかなりの迫力です。
写真はこちらから
↓
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2824007/7707866
ちなみに、1600個という数字は、現在世界で生息するジャイアントパンダの数が約1600匹だからということ。
最後に WWF の正式名称について一言。
設立時から World Wildlife Fund (日本語では「世界野生生物基金」) という名称でよく知られていますが、実は86年にWorld Wide Fund for Nature 「世界自然保護基金」 に改められています。
ただし、この改名以降も、すでに世界で浸透していた WWF という略称はそのまま用いられているわけです。
このため、いまだに WWF 「世界自然保護基金」 の正式名称を World Wildlife Fund だと思っている人が多いようです。
■編集後記
台風12号ですが、死者26名、不明者54名と結果的に大惨事となりました。
台風は自然と違って来襲することが分かってますが、分かっているのにこれだけの被害というのはその破壊力は想像を絶するものがあります。
各地で観測史上最高の降雨量を記録しましたが一部の地域では避難勧告が発令されなかったり、発令自体が遅れたり、それが被害をさらに大きくしたようです。
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。
(裏)フジサンケイゴルフ、無事36ホール消化できて良かったです