Yahoo Fires CEO Carol Bartz
Yahoo’s chief executive Carol Bartz was fired on Tuesday. She tried and failed to turn around the Internet giant in her rocky two-year tenure.
■チェック
!
・fire 解雇する、解任する
・rocky 困難な
・tenure 在任期間
・turn around 立て直す
■対訳
「ヤフー、キャロル・バーツ CEO を解任」
インターネット大手ヤフーが火曜日、キャロル・バーツ最高経営責任者を解任した。
バーツ氏は困難続きだった2年間の在任期間に同社の立て直しを試みたが、功を奏さなかった。
■訳出のポイント
動詞の fire は、英字新聞では 「(人を)クビにする」 → 「解雇する」「解任する」 という意味でしばしば登場するので、確認しておきましょう。
tried and failed は 「試みて失敗した」 という言い方。
tried and failed to V という形で 「~しようと試みたが失敗した」「~しようとしたがうまくいかなかった」 になります。
今日の場合は、V にあたる部分には turn around という句動詞がきています。
turn around は直訳すると 「向きを変える」 「回転させる」 「方向転換する」「反転させる」。
ここから、経済や経営状態などを 「好転させる」 「立て直す」 という意味でもよく使われる表現となっています。
そこで、tried and failed to turn around the Internet giant の部分は「インターネット大手(=ヤフー)を立て直そうと試み失敗した」ということです。
対訳では、”失敗した” という直接的な表現は使わず、「功を奏さなかった」と婉曲的な訳にしています。
tenure はかなりの上級単語なので、初めて見たという人も多いのではないでしょうか?
「保持する」 という意味のラテン語 tenere が語源で、財産・地位・官職などの 「保持権」 「保有権」 あるいは「在職権利」 「在職期間」 といった意味になっています。
ここでは two-year tenure で 「2年の在任期間」 ということです。
また、rocky は rock 「岩」 から派生した形容詞で、「岩の多い」「ごつごつした」 の意。
これが転じて、人生などが 「困難の多い」 という意味にも使われます。
ドットコム・バブルの全盛期にはヤフー株は125ドル以上で取引されていました。
そして、シェアを失いつつあった同社の再生を期待されたバーツ氏がCEOに就任した2009年1月の株価は12ドル付近と、10分の1以下に下がっていました。
バーツ氏は結局その期待には応えることができず、在任期間中はさらなる業績低迷に中国の提携先アリババグループとの対立など、まさに rocky 「困難続きの」 2年余でした。
ちなみに、この解任ニュースを受けて、6日ヤフー株は時間外取引で6%上昇し、13.72ドルをつけています。
■編集後記
ヤフーのCEOがこれまで女性だったとは知りませんでした(汗)
日本はまだヤフーの人気はかなりありますが、欧米ではグーグルのシェアが圧倒的です。
また日本のヤフー検索の技術も全てグーグルなので実質的には検索エンジンマーケットはグーグルが世界ではダントツなんですね。
僕のブラウザのホームはそれでもやはりヤフーです。
ヤフーがんばれ!
(裏) 北海道で震度5強。
震災から間もなく半年。
要注意。