Japan PM Kan Survives No-confidence Motion
Japanese Prime Minister Naoto Kan survived a no-confidence motion on Thursday after expressing his intention to step down once the country achieves a certain progress in recovery from the March 11 earthquake and nuclear disaster.
■チェック
!
・survived a no-confidence motion
不信任案を切り抜ける → 不信任案が否決される
・achieve a certain progress
ある程度の進歩を達成する → 一定のめどがつく
・recovery 回復、復興
■対訳
「日本の菅首相の不信任案、否決」
木曜日、日本の菅直人首相の不信任案が否決された。
これに先だって菅首相は、3月11日の震災および原発事故の復興に一定のめどがつき次第、退陣する意向を表明していた。
■訳出のポイント
no-confidence は 「不信任」。
no-confidence motion で 「不信任案」 「不信任動議」 となります。
また、no-confidence vote だと 「不信任投票」 なのであわせて確認しておきましょう。
survive は 「生き残る」 「切り抜ける」 という動詞なので、survive a no-confidence motion で 「不信任案を切り抜ける」。
つまり、S survive a no-confidence で 「S(主語)が不信任案を切り抜ける」→ 「Sの不信任案が否決される」 という表現になります。
express one’s intention to ~ で 「~する意向を表明する」。
ここでは、express his intention to step down で「退陣(辞任)する意向を表面する」 ということです。
名詞 progress は 「進歩」 「進展」。
achieve progress in ~ で 「~において進歩を遂げる」「~で進展を達成する」 という表現になります。
今日の場合は certain 「ある程度の」 「一定の」 という名詞が加わって、achieve certain progress in ~ で「~においてある程度の進歩をみる」という言い方になっています。
また、once は「~するとすぐに」「~した時点で」という接続詞。
したがって、 後半部分の
once the country achieves a certain progress in recovery from the March 11 earthquake and nuclear disaster
を直訳すると
「その国(=日本)が3月11日の地震および原発事故からの復興において一定の進歩を達成し次第」。
対訳では、すっきりとした日本語にするために「3月11日の震災および原発事故の復興に一定のめどがつき次第」と訳しています。
今日は内閣不信任案が衆院本会議で否決されたというニュースです。
不信任案否決されましたが、菅首相が一定期間後の首相退陣を表明したことで政権の レームダック化 (lame duck = 末期的弱体化)は必然です。
今後、日本の政局はポスト菅に向けて急速に動き出すと同時に、金融市場の関心も首相退陣のタイミングや民主党次期代表および首相選びに集中すると思われます。
■編集後記
退任の時期確認書への署名を拒否した菅氏。
ある程度復興の目処がつけばと言ってますが何をもって復興の目処とするのかさっぱり分かりません。
ある意味、今という時は戦後の混乱時とほぼ一緒であり、こういう時こそ本来強い政治的リーダーシップが求められるはずですが、復興がさらに遠のいたような印象をぬぐいきれません。
(裏)週末はなんとか天気良さそうです。
地震が来ないことを祈っています。