French Lawyer Says He Will Defend Saddam
The French lawyer known for defending Nazi war criminal Klaus Barbie and guerrilla Carlos the Jackal said Saturday that Saddam Hussein’s nephew had chosen him to represent the deposed Iraqi president.
■チェック
!
・defend 〜を弁護する
・war criminal 戦争犯罪人
・represent 〜を代弁する
・deposed 職を追われた
■対訳
「フランス人弁護士、フセイン氏を弁護」
土曜日、ナチスの戦争犯罪人クラウス・バルビーやゲリラのカルロス”ジャッカル”を弁護したことで知られるフランス人弁護士が、退陣を強いられたイラク元大統領を弁護するよう、サダム・フセイン氏の甥から依頼を受けた、と発表した。
■訳出のポイント
be known for 〜 という表現は、「〜で知られている」「〜で有名である」という意味です。
be famous for 〜 とほぼ同じ意味です。
記事の後半の …Saddam Hussein’s nephew had chosen him to represent the
deposed Iraqi president. の部分の直訳は、
「サダム・フセイン氏の甥が、退陣を強いられたイラク大統領を代弁するために彼を選んだ」となります。
もちろん”彼”とは French lawyer(フランス人弁護士)を指します。
文章全体の主語自体がこの「フランス人弁護士」なので、この直訳をそのまま採用すると、不自然な日本語になってしまいます。
そこで、意訳して、
「退陣を強いられたイラク元大統領を弁護するよう、サダム・フセイン氏の甥から依頼を受けた」としました。
■ひとこと+
■編集後記
クラウス・バルビーはナチス親衛隊長としてユダヤ人の逮捕と監禁を行った人物。
1987年にその裁判の全貌がテレビ中継されたことは有名。無期懲役刑を受けています。
「ナチ戦犯クラウス・バルビーの生涯」として映画化されています。
国際テロリスト「カルロス」は現在フランスで服役中のイリッチ・ラミレス・サンチェス。
反米や反イスラエルを旗印にテロを続け、スーダンで94年に拘束され、97年にパリ重罪裁判所で無期禁固重労働の判決を受けています。
1972年9月、ミュンヘン・オリンピックでのイスラエル選手団人質虐殺事件の首謀者です。
さて記事の弁護士、ジャック・ベルジェス氏についてはあまり情報がありませんがasahi.comによれば「かつては自身が植民地独立運動の闘士で、70年代には8年間消息を絶ち、カンボジアでポル・ポト派と行動をともにしていたとうわさされた」人物であるとのことです。http://tinyurl.com/3dz7o