Iraq inspectors search for microbe-spraying device
U.N. disarmament teams inspected a shabby, seldom-used airfield in corn country north of Baghdad on Sunday, a place where Iraqi experts engineered devices for bombarding an enemy from the air with sprays of microbes.
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■チェック
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・microbe 微生物、病原菌、細菌 microbe-spraying 細菌散布装置
・disarmament 武装解除 軍備縮小
・shabby 粗末な、ボロを来た
・airfield 軍用飛行場
・engineer 運営する
・bombard 爆撃する、攻撃する
■対訳
「イラク査察団、細菌散布装置を調査」
国連武器査察団は、日曜日、バグダッド北部のとうもろこし地帯にある荒廃し、ほとんど使用されていない軍用空港を調査した。
イラクの専門家らが空中からの細菌散布で敵を攻撃する装置を開発していた場所である。
■ひとこと
査察団の調査報告が次々と入ってきます。彼らは軍事施設のみならず、食品工場、肥料製造工場、化学プラントなど、生菌兵器、化学兵器を生産しうる場所ならどこでも入っていきます。こ
れに対してイラクは彼らの調査を拒否することはできません。
なぜなら、フセインは「無条件」に調査を受け入れているからです。
この無条件調査受け入れというのは、考えてみるとすごい。
調査団のメンバーがどんな人間でもいいのである。
すでに軍関係者、CIAの諜報員つまり、スパイが入っている可能性もあり、やろうと思えば宮殿におしかけてフセインを暗殺することだってできる。
もちろん、イラク側は査察団の宮殿への調査を拒むことはできない。
■編集後記
早ければ12月10日には開戦するだろうと予測する専門家もいる。
つまり、国連安保理が採択した案では、12月8日にフセイン大統領は身の潔白(大量破壊兵器など持ってません)を自ら国連に対し証明しなくてはならない。
12月9日に査察団が、イラク側の証明を独自の調査報告をもって否定する。
そして10日に開戦というシナリオ。
ブッシュ大統領が今回の国連査察団の派遣を認めたのも、既にイラクが兵器を保有している確証を掴んでいるからだという。
すでに軍事力を湾岸地域に集積し始めている米軍。空母級の海軍輸送船が米国を出発している。
ここまできて、仮にフセインが「白」だったとすれば、つまり兵器保有が事実無根であることが証明されれば、米国は外交上赤っ恥をかくことになる。大変な失態だ。
査察団は確実にイラクが査察妨害をしてくる場所を掴んでいる。
査察団に入り込んだ諜報員が、米英軍の軍事力の湾岸地域への移行状況を見ながら、いつ「GO」サイン(抜き打ち調査)に入り、妨害を誘うか、そのタイムリミットは近づいているというのだ。
12月初旬、イラク関連ニュースから目が離せません!