Asia Growth to Hit 7%
The Asian Development Bank says that developing Asian and Pacific countries will grow at 7.0 percent in 2004 due to strong exports and buoyant intraregional trade.
■チェック
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・Asian Development Bank アジア開発銀行
・developing 発展途上の
・buoyant 上向きの
・intraregional 域内の
■対訳
「アジアの成長、7%に届く見込み」
好調な輸出と上向きな域内貿易のおかげで、アジア・太平洋の発展途上諸国の成長は、2004年度には7%となる見込みである、とアジア開発銀行が伝えた。
■訳出のポイント
developing は、動詞 develop 「発展する」からできた形容詞で、
「発展途上の」「開発途上にある」という意味です。
developing country (あるいは nation) =「開発途上国」は必ず覚えておきましょう。
ちなみに、「先進国」の方は、すでに”発展した”国という意味で、
developed country あるいは advanced country が用いられます。
buoyant 【発音】bo’iэnt(=ボイアント)は聞きなれない単語かと思いますが、
港湾などで水面に浮かべておく浮標=ブイ buoy からできた形容詞といえば、少し分かりやすくなるかもしれませんね。
つまりもともとは、「浮力のある」「浮かびやすい」という意味なのです。
ここから、「軽快な」「楽天的な」「回復力のある」「上がり気味の」というような意味が派生しました。
とくに、経済や景気に関して、「上向きの」というポジティブな意味で頻繁に使われる単語です。
例:buoyant market 「高騰市場」
buoyant growth 「上向き成長」
■編集後記
先日読者より質問をいただきました。
「More than 85 percentを85%以上、とやってしまっていいのでしょうか?
いつも以上、以下を訳す時になやむのですが。
確か、More than Less thanは、日本語と違って、その数をふくまないのですよね?
と、すると、86%以上、となるか、訳詞かたを工夫する必要があるとおもうのですが。
どのようにするのが、ベストなのでしょうか。」
厳密にいうとご指摘のように more than 〜 は
「〜以上」ではなく「〜を超える」「〜を上回る」という意味なので、
対訳でも「85%を上回る回答者が…」と訳すべきかもしれません。
しかし、日本語の「以上」には「期待以上の成績」とか「予想以上の結果」というような使い方があり、このような用法の場合は、基準点を含むか含まないかという問題はあいまいです。
実際、
He lived in Japan more than a year.
という場合、「彼は日本に1年以上住んでいた。」と訳すのが慣例となっています。
この文を読んで、彼は日本に365日住んでいたのか、366日住んでいたのか?
と考える人はまずいないからでしょう。
ですので厳密に言うと「85%を上回る回答者が…」ということになりますが、
慣習的には、「85%以上の回答者が」でかまわない、と訳します。