Australia: Drone Rescues Two Drowning Boys
Two drowning teenage boys were saved by a newly-developed lifesaving drone off an Australian beach.
■チェック
・rescue (=save) ~を救助する
・drowning 溺れそうな、溺れている
・newly-developed 最近開発された
・lifesaving drone 救命ドローン
■対訳
「豪州:ドローンが溺れそうな少年を救助」
オーストラリアの浜辺沖で溺れそうになっていた10代の少年2人が、最近開発された救命ドローンによって助けられた。
■訳出のポイント
タイトルに登場している rescue は
人などを《差し迫った危害・危険など》から《迅速に》に
「救う」 「救助する」 「救出する」
という動詞。
一方、本文で使われている save も
人などを 《危険・害・困難など》 から
「救う」 「救助する」 「救出する」
の意で、
今日の記事ではタイトルの rescue を言い換える形になっています。
両者はほぼ同じ意味で使われるわけですが、
rescue には
《緊迫した状況》 から 《迅速に》 に 「救う」
というニュアンスが伴うことに注意しておきましょう。
逆に save については、人命救助など差し迫った状況についても、もちろん使いますが、
緊迫性はない慢性的な困難な状況などから「救う」
という場合にも用いられるわけです。
drowning は 「溺死」 という名詞でもありますが、
今日の場合は
「溺れている」 「溺れて死にかけている」 「溺れそうになっている」
という形容詞です。
(two) drowning (teenage) boys で
「溺れそうになっている(10代の)少年(2人)」
ということですね。
「新しい」 の意でおなじみの形容詞 new の副詞形である newly は
「新しく」 「新たに」 「最近」。
そこで、
a newly developed は
「新しく開発された」 「最近開発された」
ということです。
つまり
a newly-developed lifesaving drone で
「最近開発された救命ドローン」
ということです。
サーフスポットとしても有名なオーストラリアのニューサウスウェールズ州レノックス・ヘッドで、ビーチから流されて溺れそうになっていた少年2人が救命ドローンのおかげで命びろいした、というニュースです。
実は、このドローンは34万豪州ドル(約3770万円)を投じて開発されたばかりで、この日は現地のライフガードが操縦訓練を行っていたそうです。
ドローンをビーチ沖に飛ばし、搭載されたカメラの画像をモニターしていた際に、沖合に流されて溺れそうな少年2人を発見。
遠隔操作で、
rescue pod 「レスキューポッド」
と呼ばれる自動膨張式の棒状浮き袋を上空から投下したところ、少年たちは、ポッドにつかまりながら、自力でビーチまで戻ることができました。
ニューサウスウェールズ州によると、
「ドローンによる人命救助は世界で初めて」
だということです。
■編集後記
救命具とそのロープをドローンで少年たちの頭上まで持っていき、リリースしてつかまらせる
わけですが、実はこれはドローンフィッシングの応用です。すでに世界ではドローンで釣り糸を海岸から普通届かない距離(300mとか400m)まで持っていって、針や重りをリリースします。あるいはドローンで海を俯瞰して(手元のスマホで映像が見れます)魚がわいているところでリリースをする。この応用になるかと思います。
ドローンの可能性がどんどん広がってくる良いニュースでした。
(裏)昨夜の大雪すごかったでした。うちの会社でも帰宅難民者続出でした。