Asia Markets Dive After U.S. Rescue Plan Failure
Stock markets across Asia dropped sharply on Tuesday, after the U.S. House of Representatives voted to reject a $700 billion bail-out plan for the financial industry.
■チェック
!
・dive ( = drop sharply ) 急落する
・failure 失敗
・House of Representatives (米国)下院
・vote to reject 否決する
・financial industry 金融業界
■対訳
「米金融救済策否決でアジア市場急落」
米国下院が7000億ドル(約75兆円)の金融安定化法案を否決した事を受けて、火曜日アジア各地の株式市場は急落した。
■訳出のポイント
復習になりますが、最近英文ニュースで頻繁に耳にする bail-out planという表現は、財政的な援助策を意味します。
また、今日のタイトルで使われている rescue plan も同じ意味で使われるので、併せて再確認しておきましょう。
危機に直面している金融業界を援助するため、米政府が提案している救済策については、英語のニュースでは bail-out plan for the financial industry あるいはrescue package for Wall Street などのように表現されています。
原語の意味に忠実にすると「金融業界救済策」となりますが、日本の報道では、「金融安定化策」「金融安定化法案」と呼ばれているようですので、今日の対訳では「金融安定化法案」としています。
failure は動詞 fail 「失敗する」の名詞形。
したがって、U.S. rescue plan failure は直訳すると「米国(金融)救済策の失敗」ですが、本文を読めばわかるように、ここでは「下院での救済策可決の失敗」 を意味していますので、対訳では「米金融救済策否決」 としています。
vote は 「投票する」 で、reject が 「拒否する」 「拒絶する」。
そこで、vote to reject 〜 は文字通り訳すと「〜 を拒否するために投票する」 という意味になります。
日本語の「〜 に反対投票する」 「〜 を否決する」 にあたる表現です。
下院の救済法案否決を受けて、月曜日のNY市場ではダウ工業株平均が史上最大の下落幅を記録。
明けた火曜日のアジア市場も軒並み大幅下落。
東京株式市場でも日経平均が2005年6月以来の最安値をつけました。
■編集後記
ある投資アナリストによれば、2008年9月というのは未曾有の金融恐慌に世界が陥った月として記憶される、とのことです。
NYダウ平均はは大きく戻していますが、本当の混乱はこれからかもしれませんね。
米国では不動産の価格下落が深刻だそうです。
その結果、資産の担保価値は大きく崩れ取引の前提となる信用構造は崩壊の危機に直面している、と。
金融安定化法案の修正案は明日、議会を通るでしょうが、まだこれで問題が解決したわけではなく、最終的な「決済」が先延ばしされただけです。
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(裏)日が短くなりましたねー。18時で真っ暗です。