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毎日1分!英字新聞 石田

日本、領土問題で駐露大使を一時帰国へ

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Japan Recalls Ambassador to Russia over Territorial Row

Japan decided on Tuesday to recall its ambassador to Russia temporarily in the wake of President Dmitry Medvedev’s visit to Kunashiri Island, one of the four Russian-held islands (Kuril Islands) claimed by Japan.

■チェック

・recall  呼び戻す
・ambassador to Russia  駐露大使
・territorial row  領土問題
・in the wake of  ~を受けて
・Kuril Islands クリル列島(千島列島)
・claimed by ~が(領有権を)主張している

■対訳

「日本、領土問題で駐露大使を一時帰国へ」

日本側が領有権を主張しているロシア占有4島(千島列島)のひとつ国後島をドミートリー・メドヴェージェフ露大統領が訪問したのを受けて、日本政府は火曜日、駐露大使を一時的に帰国させることを決定した。

■訳出のポイント

recall は、英字新聞では、不良品・欠陥商品などを 「回収する」 という意味で登場することが多い動詞。

しかし、今日の場合は 「呼び戻す」 の意で、「駐露大使を呼び戻す」 →「駐露大使を帰国させる」 ということです。

row は 「けんか」 「口論」 「騒動」 「不和」 といった意味の名詞なので、territorial row で 「領土口論」 → 「領土問題」 「領土紛争」ということになります。

wake というと、一般的には 「目が覚める」 という動詞として知られています。

しかし、スペル・発音ともに同一ですが、異なる名詞の wake があり、こちらは海事用語で、船などが通った後に水面にできる波紋である「航跡」の意味になります。

もともとは、水面にできる跡を指す語ですが、もっと広義に「物などが通った跡(道)」 という意味にも使われます。

そこで、in the wake of ~ で 「~の跡を追って」 →「~の(すぐ)後に続いて」 という言い方になっています。

日本語訳としては、「~をきっかけに」 「~を受けて」 のように訳すとしっくりくる場合も多い表現です。

hold は 「つかむ」 「握る」 「保つ」 など、色々な意味に使われる動詞ですが、ここでは領土などを 「支配する」 「占有する」 です。

そこで、この hold の過去分詞を用いた Russian-held は「ロシアが支配(占有)する」 となります。

動詞 claim も 「主張する」 「断言する」 ですが、領土や物の「所有権を主張する」という意味でしばしば用いられます。

したがって、文末の the four Russian-held islands (Kuril Islands) claimed by Japan の部分は、「日本が所有権を主張しているロシア占有4島(千島列島)」ということです。

ちなみに日本語でも「クリル列島」といわれることもある 「千島列島」 の英語名は Kuril Islands 。

「クリル」 の語源はアイヌ語だそうです。

■編集後記

旧ソ連時代を含め、ロシアの指導者が北方領土を訪問するのは初めてのこと。
駐露大使を日本に呼び戻すというのは、日本のロシアに対する事実上のクレームなのだそうだ。
尖閣諸島問題では中国と摩擦、日本の弱腰外交を露呈した矢先の、いきなりのロシア大統領による電撃国後島訪問、北方領土問題再浮上。日本の南そして今度は北で火花が。
まるでタイミングを見計らって出てきたような。。
なんか偶然とは思えないなぁ。。
(裏)今日は木曜日。
水曜が祝日となると曜日の感覚が狂います。

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