Poison from Lethal Fish Could Be a Painkiller
A tiny Canadian company wants to use poison from a fish − a substance more toxic than cyanide − to help cancer patients suppress pain or to wean heroin addicts off their habit.
■チェック
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・lethal 致命的な、死をもたらす
・painkiller 鎮痛薬
・cyanide シアン化物
・wean … off …を断つ
・addict 依存症、中毒者
■対訳
「猛毒魚が鎮痛薬に」
カナダの小さな企業が、ある魚が持っているシアン化物よりも強い猛毒物質を用いて、ガン患者の痛みを鎮静したり、ヘロイン依存症患者が薬物を断ったりするのを援助をしようとしている。
■訳出のポイント
タイトル中の lethal は「致命的な」という意味の形容詞です。
メル・ギブソン主演の『 Lethal Weapon 』(邦題=『リーサル・ウェポン』)という人気映画シリーズがありますが、このlethal weapon は「凶器」「殺傷兵器」という意味です。このように、lethal は「致命的な破壊力を持つ」という意味に使われるわけです。
ここでは、lethal fish で内容的に猛毒を持つ魚のことを指しているので、
「致命的な魚の毒が鎮痛薬に」という直訳から「猛毒魚が鎮痛薬に」としました。
最後の部分 to wean heroin addicts off their habit は、直訳では「ヘロイン依存症患者がその習癖を断つ」となります。
しかしヒロイン依存症患者の習癖とは、すなわちヘロインの摂取なので、ここでは「薬物を断つ」と訳しました。
■編集後記
先日録画していたテレビ朝日のドラマを5時間くらいかけてみました。
中国、清朝の最後の皇帝溥儀の弟、溥潔とその妻、浩(こう)の壮絶な人生を描いたとても感動的なドラマでした。反町隆がかっこよかったですね!ただどうしてもベルトルッチの「ラストエンペラー」と比較してしまいます。
坂本龍一が演じていた甘粕大尉は、ドラマでは竹中直人が演じており、ラストエンペラーでは拳銃自殺していたのですが、ドラマでは服毒自殺でした。
服毒自殺が史実のようです。
最後、毒の飲んで血を吐きながら自分が撮った映画のスクリーンによろめきながら近寄り崩れるシーンは、映画ファンの心をくすぐります。
またラストエンペラーとこのドラマの2つは歴史の表と裏とでもいいましょうか?
溥潔の人生も溥儀同様、壮絶なものがありました。
竹野内豊が演じる溥潔も、それなりに良かったでした。