Spain’s Ex-king Leaves Country amid Corruption Probe
Spain’s former King Juan Carlos, who was linked to corruption allegations, decided to leave the country, according to the Royal House.
■チェック
・ex-king (=former king) 全国王
・corruption probe 不正(に関する)調査
・Juan Carlos 【スペイン】フアン・カルロス1世
・be linked to ~と関連がある
・corruption allegations 不正疑惑
・Royal House 王室
■対訳
「不正調査中のスペイン前国王が離国」
スペイン王室によると、不正疑惑に関連したとされるスペインの前国王フアン・カルロス1世が、同国を離れることを決断した。
■訳出のポイント
ex は略式で
「かつての~」 「前~」 「元~」
という形容詞。
したがって、タイトルの
Spain’s ex-king は
「スペインの前国王」
ということです。
また、
former は
「前の」 「かつての」 「元の」
という意味で広く使われる形容詞。
今日の本文でも
Spain’s former king
と言い換えられていますね。
corruption は元来
「堕落」 「退廃」
という意味の名詞。
ここから、
「買収」 「贈収賄」 「汚職」 「不正(行為)」
といった意味でも頻出の単語となっています。
宇宙関連では
「探査機」 「探査用ロケット」
の意味で使われる名詞 probe は、
違法行為などに関する徹底的な 「調査」 「精査」 「査察」
という意味でもしばしば登場しています。
そこで、タイトルの
corruption probe は
「不正に関する調査」 「不正調査」
となっています。
allegation はもともと
また証拠のない 「主張」 「供述」
あるいは
「主張されたこと・行為」 の意。
具体的には、
今日の本文の corruption allegations は
「(まだ証拠はないが)不正をしたという主張」 → 「不正疑惑」
ということになります。
このように
~ allegation(s) は
「~疑惑」
と訳すとしっくりくることが多いようです。
スペインの前国王 「フアン・カルロス1世」 は
英語では
Juan Carlos I (=the First)
ですが、
一般的には
Juan Carlos とするのが通例です。
今日の英文記事でも
Juan Carlos と記されていますが、
対訳では日本での報道の通例に従って、
「フアン・カルロス1世」
と訳しています。
このフアン・カルロス1世は、フランコ総統独裁後のスペイン民主化の擁護者として国民の広い支持を集めた人物。
ただ、近年は本人や家族にまつわるスキャンダルが頻発し、2014年には退位に追い込まれました。
昨年には一切の公務と公式行事から身を引く意向を表明しましたが、今回はサウジアラビアの高速鉄道建設をめぐって巨額の資金受け取った疑惑が浮上し、捜査の対象となってたものです。
報道では
leave the country
「国(=スペイン)を離れる」 「スペインを去る」
と表現されていますが、
実質的には亡命の意向だと解釈されているようです。
■編集後記
前国王が亡命。。。日本の皇室に当てはめたりすると、そんなことが起こるなんて想像もできません。しかし、昔から王室同士に血のつながりがあり、国の形や境も変遷を繰り返してきた欧州では、王族の亡命なんて珍しくもなかったはず・・・現代でもその感覚は残っているのでしょうか?
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