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毎日1分!英字新聞 石田

新たな円高、政府介入の引き金となるか

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Fresh Yen Hike May Spark Government Intervention

Japanese Finance Minister Jun Azumi said the government will take strong measures if the yen continues to rise, as it touched fresh postwar record high of 75.73 against the U.S. dollar at one point on Tuesday.

■チェック

・fresh  新たな
・spark government intervention  政府介入の引き金となる
・take strong measures  強力な対策をとる
・postwar record high  戦後最高値

■対訳

「新たな円高、政府介入の引き金となるか」

火曜日に一時期円が対米ドル75.73円と再び戦後最高値を更新したのを受けて、日本の安住淳財務相は、円高が続くならば政府は強力な対策を取ることになると伝えた。

■訳出のポイント

spark はもともと 「火花」 「スパーク」 という名詞ですが、比喩的に「火種」 → 「呼び水」 といったニュアンスでも使われます。

そして、動詞としては 「火花を散らす」 という意味に加えて、「~への導火線となる」 「~の引き金となる」 → 「~を引き起こす」の意にもなっています。

そこで、今日のタイトルは「新たな円高が政府介入の引き金となる可能性がある」 → 「新たな円高、政府介入の引き金となるか」ということです。

名詞 measure は英字新聞でも頻出の重要語。

さまざまな意味で使われますが、よく登場するのは 「手段」 「方策」「対策」 の意です。

take a measure あるいは take measures で 「手段をとる」「対策を講じる」 「手を打つ」 という表現になります。

ここでは、take strong measures なので 「強い手段をとる」「強力な対策をとる」 「強硬策をとる」 ということです。

post は 「後の」 「次の」 という意味を表す接頭辞。

そこで postwar は 「戦後」 「戦後の」 ということです。

touch は 「~に触れる」 「~に接する」 といった意味で知られる動詞ですが、ここから 「~に達する」 「~に届く」 というニュアンスにもなります。

したがって、it touched another postwar record high は「それ(=円)は新たな戦後最高値に達した」 →「円は再び戦後最高値を更新した」。

21日に対米ドルで戦後最高値を更新したばかりの日本円、わずか2営業日でその記録が再び塗り替えられてしまいました。

この事態を指して、「再び戦後最高値を更新した」といっているわけです。

続く円高は日本のメーカーなどを中心とした輸出産業にとっては大きな打撃となります。

円高の流れをなんとか阻止できないか・・・安住財務相は、すでに為替介入も含めて準備を進めるよう財務省に指示を出しているということです。

しかし、介入に踏み切ったとしても、日本単独のものではあまり効果は期待できず、円高に対して政府は手詰まりだという感は否めません。

■編集後記

これまで何度か行われてきた円売り介入ですが、結局はその都度、市場に吸収されて値を戻しています。
単なる延命措置のような感じがあります。
実際に介入があると思惑とは反対に動くのが最近の決まりです。
(裏)午後から大阪です。
明日の夜東京に帰ってきます。

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