EU and US Agree Trade Deal
US President Donald Trump announced Sunday that the US and EU had agreed on a trade deal that will impose a 15% blanket tariff on all EU imports, after talks with European Commission President Ursula von der Leyen in Scotland.
■チェック
・agree (on a) trade deal 貿易協定に合意する
・impose ~を課す
・blanket tariff 包括的な関税
・EU imports EU からの輸入品
・talks with~との会談
・European Commission President 欧州委員会委員長
■対訳
「EU と米国、貿易協定に合意」
ドナルド・トランプ米大統領は日曜日、スコットランドで欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と会談した後、アメリカとEUが貿易協定に合意し、EUからのすべての輸入品に15%の一律関税が課されることを発表した。
■訳出のポイント
trade deal は
「取引に関する協定」。
国家間の場合は
「貿易協定」
ということになります。
したがって
agree on a trade deal で
「貿易協定に合意する」
ということですね。
タイトルでは
agree (on a) trade deal と
不定冠詞 a
および
前置詞 on
の両方が省略された形になっているので注意しましょう。
英語報道文の
headline 「ヘッドライン」「見出し」「タイトル」
においては、
こういった冠詞・前置詞の省略はよく見られます。
意味が通じる範囲で機能語を省くというヘッドライン英語に特徴的な、いわば省エネ構文のルールに基づくものです。
blanket はもともと
「毛布」
という名詞。
そして、
その “すべてを覆う” というイメージから、
「全体を一様にカバーする」→「包括的な」「一律の」
という意味合いの形容詞としても使われています。
例えば
blanket ban 「全面的な禁止」、
blanket policy 「一律の方針」
blanket tariff 「一律関税」「包括的な関税」
という具合に用いられます。
今日の場合は、
impose a 15% blanket tariff on all EU imports
「全てのEUからの輸入品に15%の一律関税を課す」
ということですね。
そして、
agreed on a trade deal that will impose a 15% blanket tariff on all EU imports
では、
that が trade deal を受けた関係代名詞なので、
「EUからのすべての輸入品に15%の一律関税を課す(という内容の)貿易協定に合意した」
となるわけです。
EU からの輸入品には8月1日から30%の関税を課すことを明らかにしていた、トランプ米大統領。
7月25日から英北部スコットランドを訪問し、一族の企業が所有するゴルフリゾートに滞在しています。
27日にはスコットランで欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長と会談し、その後EUと関税措置について、15%で合意したと記者団に明らかにした、というニュースでした。
■編集後記
結局この関税は誰が払うかという問題ですが輸出業者は価格に上乗せできます(できないものもあります)となるとそれを負担するのは、米国民ですね。ただ値段を上げると一気に売れなくなる商品もあるため、モノによっては輸出業者が負担したり、あるいは輸入業者が負担するケースもあるようです。しかし最終的な負担の多くは、米国の消費者にしわ寄せされます。
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(裏)久しぶりの我が家。長期出張から帰って来るとこういう気分なんだろうなーと。。