Euro Marks Four-year-low against Dollar
The euro sank to a four-year-low against the dollar and Asian stock markets tumbled on Monday, as fears of a double-dip recession flared.
■チェック
!
・sink to ~まで下がる
・tumble (急に)下落する
・double-dip recession 二番底
・flare 再燃する
■対訳
「ユーロ、対米ドルで4年ぶりの最安値更新」
景気二番底の懸念が再燃する中、月曜日にユーロは対米ドルで4年ぶりの最安値を更新し、アジアの株式市場は大幅に下落した。
■訳出のポイント
sink は 「沈む」 「落ち込む」 という動詞。
sink to ~ で価格などが 「~まで下がる」 「~まで下落する」 という言い方になります。
そこで、the euro sank to a four-year-low against dollar は「ユーロはドルに対して4年ぶりの安値まで下落した」 →「ユーロは対米ドルで4年ぶりの最安値を更新した」 ということ。
dip は 「くぼみ」 「落下」 「下落」 という名詞。
ここから double-dip recession を直訳すると「二重落下の不景気」 で、日本語でいう 「景気の二番底」 にあたる言い方です。
flare は 「燃える」 「燃え上がる」 という動詞ですが、通常よからぬことが「再発する」 「再燃する」 という意味でもしばしば使われる単語です。
したがって、as fears of a double-dip recession flared の部分は、「景気二番底の懸念が再燃する中で」 ということになります。
先週後半に新たな火種としてハンガリーが浮上したことから、欧州の財政問題への懸念が再燃、ユーロは対米ドルで4年ぶりの最安値を更新しました。
東京株式市場でも、ユーロ安に伴う円高進行で輸出関連株を中心に売りが広がり、月曜日の日経平均株価 Nikkei average は大幅に続落。
終値は前週金曜に比べ3.84%安でした。
■編集後記
今回のユーロ危機ですが、本来ユーロに加盟する諸国は国の借金である財政赤字をGDPの3%以内に抑えなくてはいけない協定があるのですが、ギリシャは1997年頃からずっとこの数字を粉飾して4%程度と報告。
ところが蓋を開けてみると、2009年度は12.7%。ここで債務不履行(デフォルト)となる可能性が浮上。
ギリシャは地中海に浮かぶ島々を売るしか返済できないとまで言われています。
またギリシャの国債の多くを請け負うドイツが投売りを始めたなどの情報も飛び交い、今回の混乱に至りました。
一部のアナリストはユーロは5年以内に解体するのでは、とも言っています。
(裏)ユーロが109~114円のレンジを下抜けそうな気配。。