Saddam accepts resolution to avoid war
Saddam Hussein said Saturday he had no choice but to accept a tough U.N. weapons inspection resolution because the United States and Israel had shown their “claws and teeth” and declared unilateral war on the Iraqi people.
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■チェック
!
・resolution 決議
・claws and teeth 爪と牙
・unilateral 一方的な
■対訳
「サダム、決議受入れ戦争回避へ」
サダムフセインは土曜日、米国とイスラエルが「爪と牙」を見せ、一方的な戦争をイラク国民に宣言した以上、厳しい国連武器査察決議を受け入れる他に選択の余地がないことを伝えた。
■ひとこと
さて、このフセインの発言は、イラク議会に宛てた公開書簡の中での発言である。
国連の査察を受け入れればイラクが核を一切保有していないことが証明される、と言っている。
査察団は、今日バグダッドへ入る。そこで彼らは。。。
Under a new resolution approved last week, the inspectors are empowered to go anywhere and interview anyone to determine if Iraq still has bannedweapons.
Failure to cooperate fully will probably bring a U.S.-led attack.
↑訳してみてください。
さて、本文記事の途中でイスラエルが出てきましたが、ここで「?」と思った方も多いと思われます。
詳しく説明すると長くなりますので、簡単に。
まず、今回のアメリカによるイラク攻撃に諸手を挙げて賛成している国はイギリスとイスラエルのみ。
そのイスラエルは、イラクとは国境を接していない。
ではなぜイスラエルが攻撃に賛成しているのか?
イラクとイスラエルの間にはヨルダンという国があります。
イラクに石油を100%依存しているアラブ人の国です。イスラエルとヨルダンは、ヨルダン川を堺として接しています。
西岸がイスラエル、具体的にはイスラエル領内のパレスチナ人自治区(パレスチナ人はアラブ人の一員)。
一方、東岸がヨルダン。
イスラエルとしては西岸にいるパレスチナ人を全員東岸に追いやりたいと思っています。
これが「パレスチナ問題」です。
そのためには、イラクに戦争を始めてもらって、逆にイスラエルは国防上の理由でヨルダン川両岸はもちろんヨルダン国内に兵を送り対イラクの名目でヨルダンをイスラエルの管理下に収めたい。
そしてこの混乱に乗じて、パレスチナ自治区のパレスチナ人をヨルダンに強制的に追いやる。
即ち、パレスチナ問題の最終的な解決となる。
ヨルダンを管理下に治めるまでにいかなくても発言力を持ちたい、とイスラエルは思っているわけです。
イラクはこのイスラエルの思惑を読んでいます。
ところで、昨夜報道番組でイラク国内に潜入したテレビ取材班のレポートをやっていましたが、見ました?湾岸戦争以来、疲弊してしまった国民生活を生々しく伝えていました。
結局、戦争が始まったところで、一番被害を受けるのは、政治家ではなく、彼ら一般市民なのです。