Oil tops $35 a barrel
Renewed uncertainty over the situation with Iraq and an audiotape linking the Middle Eastern country with the al-Qaida terrorist network lifted crude prices Tuesday to a level not seen in more than two years.
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■チェック
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■対訳
「原油価格、1バレル35ドルに達する」
イラク状況をとりまく新たな不透明さと、イラクをアルカイダのテロリストネットワークに結びつけるオーディオテープの出現によって、原油価格は火曜日、2年以上つけたことのない水準へ高騰した。
■ひとこと
原油価格は2年2ヶ月ぶりに35ドルをつけました。
このまま40ドルという大台にのって高止まりすることも懸念されています。
カタールのアラビア語衛星テレビ「アルジャジーラ」はウサマ・ビンラディンの肉声とみられる録音テープを放送しました。テープの中で、米国がイラクを攻撃しようとしていることを「不正義」と断じ、イスラム教徒に自爆テロによるジハード(聖戦)を呼びかけました。
この映像をパウエル国務長官はとりあげ、イラクとアルカイダが関係を持っている証拠だとアメリカのイラク攻撃を正当化する根拠としています。
ところでビンラディン。
全世界をかけぬけたこの衝撃の映像。
それを放映したのがアルジャジーラテレビです。
アルジャジーラテレビはアラブ語放送で視聴者もアラブ圏のどころかアラブ語を理解できる全世界の視聴者も見ているそうです。
保守的でこれといった資源も乏しいカタールのドーハに拠点を置き、まるで日本の米軍基地みたいに治外封建的な存在で局は建っています。
衛星放送で全世界の人々がアルジャジーラを見ることができます。
現在の戦争はメディア戦争とも言われ、湾岸戦争も際も西側の報道については、検閲が入り、西側の一方的な勝利だけが伝えられました。
しかしアルジャジーラテレビの登場により、もしイラクとの戦争が始まったら、これまで見たことのないアラブ人側からみた映像が報道されることになります。
また91年の湾岸戦争時に比べると、03年の今は高速通信のインターネット網が全世界を覆っています。
現地の記者やカメラクルーがインターネットによって即座に記事や映像を配信することだって可能です。
テクノロジーの進歩によって、戦争とそれをとりまくメディア環境も大きく変わりつつあります。