House Votes to Limit Trump’s Iran War Powers
The U.S. House of Representatives passed a resolution on Wednesday to limit President Donald Trump’s war powers in Iran.
■チェック
・House (of Representatives) 【米】下院
・vote to ~することを投票で決める
・limit ~を制限する
・war powers 戦争権限、軍事力行使の権限
・pass a resolution 決議案を可決する、決議する
■対訳
「米下院、トランプ大統領の対イラン戦争権限制限を可決」
米下院は水曜日、ドナルド・トランプ大統領のイランにおける軍事力行使の権限を制限する決議を可決した。
■訳出のポイント
voteは、
「投票する」
投票して意見や選択を「表明する」「決定する」
という動詞。
したがって
vote to ~ で
「~することを投票して決める」→
「投票の結果~することを決める」
という言い方になります。
今日のタイトルでは
House Votes to Limit Trump’s Iran War Powers
なので、
「米下院がトランプ氏のイラン戦争権限を制限することを(投票して)決める」→
「米下院が、トランプ大統領の対イラン戦争権限制限を可決する」
というわけですね。
war powers は直訳すると
「戦争権限」。
とくにアメリカ政治でよく使われる表現で、大統領が軍隊を動かしたり、軍事力を行使したりする権限を指します。
今回の記事では、
Trump’s war powers in Iran
「トランプ氏のイランにおける戦争権限」
「トランプ大統領のイランにおける軍事力行使の権限」
という意味になっています。
ここでの power は「力」ではなく、
「権限」「権力」「権能」
という意味合いなので、注意しましょう。
そして、英語では、このような文脈では、ひとつの権限ではなく、
・軍の派遣
・軍事作戦の命令
・武力行使の承認
・軍事行動の継続
といった、複数の権限の集まりとして捉えるため、
war powers と
複数形で用いるのが一般的です。
また、
war = 「戦争」
というイメージがあるかもしれませんが、
日本語の「戦争」が、国家同士の全面戦争を連想しがちなのに対して、
英語の war は、もっと広い意味で
・戦争
・武力紛争
・軍事行動
などを含んで使われることも、確認しておきましょう。
こういったニュアンスを反映する形で、今回の対訳では、
President Donald Trump’s war powers in Iran
「ドナルド・トランプ大統領のイランにおける軍事力行使の権限」
としています。
pass a resolution は
「決議を可決する」
という表現。
動詞 pass の基本イメージは
「通す」ですね。
日本語でも
「法案を通す」「予算案を通す」
というのと同じで、
「決議を通す」→「決議を可決する」
となるわけです。
米共和党が多数派を占める下院。。。
6月3日の本会議で、トランプ大統領の対イラン戦争権限を制限する決議案が可決された、というニュースです。
野党民主党は、イラン戦争をめぐるこの採決を繰り返し主導しており、今回は4回目にして初めて下院での可決にこぎ着けました。
採決結果は賛成215票、反対208票で、共和党議員4人が党の意向に反して、賛成に転じた結果です。
今回の決議は両院一致決議と呼ばれるもので、上下両院の承認が必要となる一方で、大統領の署名は必要とされません。
11月の中間選挙が5ヶ月後に迫る中、国民に大きな経済的負担を強いているイラン戦争の不人気ぶり、そしてトランプ氏孤立の深まりを感じさせる話題でした。
■編集後記
共和党が多数派を占める上院でも、すでに5月に同様の決議案が審議入りに向けて前進しています。ただし、可決後の実効性には高い壁があります。今回の「両院一致決議」は大統領の署名が不要な反面、法的強制力を持たない「議会の意思表示」に留まる可能性が高いです。
仮に強制力のある法案だとしても、トランプ大統領が拒否権を発動すれば、それを覆す「3分の2以上の賛成」を確保するのは現在の議会勢力では困難です。そのため、今回は中間選挙を前に「トランプ氏の孤立」を国内外に強く印象付ける、政治的打撃としての意味合いが強くなっています。
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