Toyota and SoftBank to Set up Mobility Services Joint Venture
Japan’s Toyota and SoftBank announced Thursday that they are forming a joint venture for new mobility services by April 2019.
■チェック
・set up (=form) ~を設立する
・mobility services モビリティ事業
・joint venture 共同出資会社
■対訳
「トヨタとソフトバンク、モビリティ事業で共同出資会社設立へ」
日本のトヨタとソフトバンクが木曜日、2019年4月までに新しいモビリティ事業の共同出資会社を設立することを発表した。
■訳出のポイント
set up は
施設、事業、組織などを 「設立する」 「設置する」 「設ける」
という句動詞。
set up mobility services joint venture で
「モビリティ事業の共同出資会社を設立する」
ということです。
joint venture は
joint venture enterprise あるいは
joint venture company のことで
「合弁企業」 「合弁会社」 「合弁事業」
を意味します。
日本語ではしばしば 「共同出資会社」 とも訳されます。
mobility は
「可動性」 「移動性」
を意味する名詞。
ただし、これらの単語は訳文の中では日本語としてしっくりこない
ことが多いですし、
「モビリティ」
という外来語を訳としてそのまま用いる場合がほとんどですね。
したがって、対訳でも
「モビリティ事業の共同出資会社を設立する」 →
「モビリティ事業で共同出資会社を設立する」
としています。
form はもともと
「形」 「形状」
という名詞。
ここから、
「形作る」 → 「結成する」 「組織する」 「形成する」
という動詞としても頻出の語となっています。
そこで、今日の本文
they are forming a joint venture
の部分は
「彼ら(トヨタとソフトバンク)は共同出資会社を結成する」 →
「トヨタとソフトバンクは共同出資会社を設立する」
ということです。
また、この部分は
are forming
と現在進行形になっているので、
「共同出資会社を設立している」
と訳したくなるかもしれませんね。
しかし、末尾の
by April 2019
「2019年4月までに」
に注目してください。
これは、現在進行形が
「もうすぐ」 あるいは 「すぐにでも」 「~する」
という近い将来を表す言い方としても使われるからです。
ですから
対訳としては
「2019年4月までに共同出資会社を設立している」
ではなく
「2019年4月までに共同出資会社を設立する」
となるわけです。
トヨタ自動車とソフトバンクが設立する新会社は、配車サービスや自動運転車の宅配などのモビリティ事業を展開する
MONET Technologies 「モネ テクノロジーズ」。
資本金は20億円で、出資比率はソフトバンクが50.25%、トヨタが49.75%。
将来的には100億円まで増資する計画だそうです。
■編集後記
IoT(Internet of Things)を推進するソフトバンクがトヨタと組む。すごいですね。IoTとはモノとモノをインターネットがつなぐということです。配車サービスについては孫社長は以前から講演で言ってました。今日ここで大きなイベントがあると、この場所にタクシー待ちの行列ができるということをAIで予め解析して、配車を促すということです。これまで意思決定は人間がしていましたが、車やモノが独自に意思決定する時代に来ているということですね。
(裏)朝から霧雨のような雨が・・・ちょっと気分的に暗くなります・・・