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毎日1分!英字新聞 石田

NATO 事務総長、対空・対ミサイル防衛の400%増強を呼びかけ

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NATO Chief Calls for 400% Increase in Air and Missile Defense
NATO Secretary General Mark Rutte said that the alliance needs a 400% increase in air and missile defense capabilities to maintain “credible deterrence”, in a speech delivered in London on Monday.

■チェック

・NATO chief (= Secretary General) NATO 事務総長
・call for ~を呼びかける
・_% increase _%の増加、増強
・air and missile defense (capabilities)
対空・対ミサイル防衛(能力)
・alliance 同盟、連合
・maintain ~を維持する
・credible deterrence 確かな抑止力
・deliver a speech 演説を行う、演説する

■対訳

「NATO 事務総長、対空・対ミサイル防衛の400%増強を呼びかけ」
NATO(北大西洋条約機構)のマーク・ルッテ事務総長は月曜日、ロンドンで行った演説の中で、同機構が『確かな抑止力』を維持するには、対空・対ミサイル防衛能力を400%増強する必要があると述べた。
■訳出のポイント
NATO は
日本語でもそのまま使うことが一般的ですが、
正式には
North Atlantic Treaty Organization
「北大西洋条約機構」
の略。
この機会に確認しておきましょう。
chief は
組織、団体などの「トップ」「長」「頭」
を意味する名詞です。
今日の場合は
NATO chief なので
「NATO 事務総長」= NATO Secretary General
を指していますね。
call for ~ は
英字新聞頻出の重要表現。
「~を強く求める」「~を呼びかける」「~を要請(要求)する」
といった意味の成句ですね。
“命令ではないが、強目の提案・呼びかけ・主張”
というニュアンスとして捉えておきましょう。
the alliance は
直訳すると
「その同盟(機構)」。
ここでは、
NATO (北大西洋条約機構) を言い換えたものなので、
「同機構が…」
と訳しています。
credible は
「信頼に足る」「信頼できる」→
「確実性がある」
という形容詞。
そして、
deterrence は
「抑止(阻止)すること」「抑止力」、
すなわち
「相手に攻撃を思いとどまらせる力」
を意味しています。
そこで、
credible deterrence だと
直訳すると
「信頼できる抑止力」「確実性がある抑止力」。
すなわち、
「相手にとって本当に脅威として映る抑止力」
「敵に本当に効くと思わせるレベルの抑止力」
ということですね。
対訳では、シンプルでわかりやすいように
「確かな抑止力」
としています。
deliver は
商品や手紙などを「配達する」「届ける」
という意味でおなじみの動詞ですね。
考え、意見などを
「口に出して言う」「述べる」「発表する」
といった意味合いでもしばしば使われる単語で、
deliver a speech だと
「演説を行う」「演説する」
という言い方になるわけです。
したがって、
本文末尾
in a speech (which he) delivered in London on Monday
の部分は
「月曜日に彼(=ルッテ事務総長)がロンドンで行った演説の中で」
ということですね。
NATO のルッテ事務総長は6月9日にロンドンのシンクタンクで演説を行い、
「ロシアが今後5年以内にNATOに対して軍事力を行使する準備を進める可能性がある」
との認識を示しました。
その上で
「NATO は対空・対ミサイル防衛を400%増強する必要がある」
と加盟国に呼びかけたわけです。
また、
「中国も軍近代化と拡張を脅威的な速度で進めている」
ことも指摘しています。

■編集後記

第二次トランプ政権が発足して、欧州は、対ロシアの防衛面で米国に頼ることの危険性、脆弱性に目を瞑っているわけにはいかなくなりました。自分たちの欧州は自分たちで守るしかない。そのためには防衛力増強を急がなければ。。ということですね。米国の傘の下にいるつもりの日本もどうなのでしょう? 実際には同じような立場に置かれているような気もします。
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