88 Rescued from Flooded Chinese Mine
88 Chinese miners were rescued on Monday, after being trapped in a flooded coal mine in Shanxi province for a week.
■チェック
!
・rescue 救出する
・flooded 水浸しになった、浸水した
・(be) trapped 閉じ込められた
・coal mine 炭鉱
■対訳
「中国の炭鉱浸水事故、88人を救出」
月曜日に、中国山西省で浸水した炭鉱に1週間閉じ込められていた作業員88人が救出された。
■訳出のポイント
flood は 「洪水」 「浸水」 「大水」 という意味の名詞です。
ここから、「(川が)氾濫する」 「水があふれる」 という動詞にもなっています。
flooded はこの動詞 flood の過去分詞が形容詞化したもので、「浸水した」 「水浸しになった」 の意。
mine は I → my → me → mine の mine、つまり 「私のもの」という代名詞と同一のスペル・発音ですが、「鉱山」 「採掘坑」という名詞です。
そして、coal が 「石炭」 なので coal mine は 「炭鉱」。
a flooded coal mine で 「水浸しになった(浸水した)炭鉱」ということです。
trap は、日本語でも 「トラップ」 というように、もともと 「わな」「落とし穴」 という意味の名詞。
ここから、「わなにかける」 → 「捕まえる」、(窮屈な場所などに)「閉じ込める」 という動詞としてもしばしば使われます。
be trapped で 「捕まえられた」 「閉じ込められた」 ということです。
先月28日、中国は山西省の炭鉱で古い坑道 mine tunnel にたまっていた水が、新しく掘り進めていた坑内に大量に流れ込み、作業員153人が閉じ込められる事故が発生しました。
地元当局の救出チームがポンプで水をくみ出すなどの活動を続けた結果、あらたに88人の生存者が救出された、というニュースです。
事故発生から1週間、これで救出された作業員の合計は114人に上りましたが、坑内にはまだ20人以上の生存者がいるとみられています。
■編集後記
炭鉱事故というのは本当に怖い。
日本の炭鉱事業が崩壊したのも、この相次ぐ事故とそれによる多数の犠牲者が、炭鉱事業のイメージそのものを失墜させたことによります。
1963年の三井三池三川炭鉱炭じん爆発(福岡県大牟田市)で458人、1965年の三井山野炭鉱(福岡県嘉麻市)ガス爆発事故では237人が、そして1981年の北炭夕張新炭鉱ガス突出事故では93人が犠牲になっています。
夕張炭鉱の事故では、相次ぐ火災を防ぐため、坑内に生存者がいるにもかかわらず、注水作業が行われたことが世論の批判を集めました。
(裏)今日の午後の便で日本へ帰ります。
東京の桜は散ったか。。