16-year-old British Boy Becomes Youngest Seven Summit Climber
16-year-old George Atkinson from a London suburb became the youngest person to scale the tallest peaks on all seven continents, when he reached the top of Mount Everest last week.
■チェック
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・summit (= peak) 山頂、山
・suburb 郊外
・scale 登る
・continent 大陸
■対訳
「16歳の英国少年、7大陸最高峰制覇の最年少に」
ロンドン郊外出身で16歳のジョージ・アトキンソン君が先週エベレスト登頂に成功し、7大陸最高峰制覇で世界最年少となった。
■訳出のポイント
summit の語源は 「最も高い」 というラテン語 summus 。
ここから、「頂上」 「山頂」 「いただき」、あるいは 「最高(の状態)」「頂点」 といった意味の名詞になっています。
意味的にはおなじみの語 top とほぼ同じですが、こちらよりも堅い正式な語感があります。
今日の場合は 「山頂」 の意味で登場しています。
そこで、タイトルの seven summit climber は直訳すると「7つの山を登った人」 → 「7大陸最高峰制覇者」。
そして、becomes youngest seven summit climber で「最年少の7大陸最高峰制覇者になる」 ということです。
また、本文で使われている peak も、もともとの 「先端」 という意味から 「山の先端」 → 「山頂」 「峰」 ということです。
したがって tallest peaks で 「最も高い山頂」 →「最高峰」 ということです。
suburb は 「郊外」 「郊外住宅地」 という名詞。
日本語の感覚とは少しズレるかもしれませんが、この名詞、実は数えられる名詞です。
つまり、一般的に「東京の郊外」という場合は、suburbs of Tokyo あるいは Tokyo’s suburbs のように複数形で用います。
というのは、英語では、東京周辺には例えば調布市、三鷹市、八王子市などたくさんの “郊外” があるという考え方だからです。
逆に、「私は東京の郊外出身だ」 という場合は、たくさんある東京郊外のうちの一ヶ所で生まれ育ったということなので、単数名詞につける冠詞が必要になります。
つまり・・・
I am from a suburb of Tokyo.
のようになります。
というわけで、今日の本文でも 「ロンドン郊外出身で」という意味で、from a London suburb となっています。
scale は、もともと 「はしご」 「階段」 を意味するラテン語の scala が語源。
現在は 「目盛り」 「段階」 などの意味でよく知られる名詞となっていますが、もともとの意味は、動詞として引きつがれています。
つまり、はしごや崖など垂直な面を 「登る」 という意味になります。
とくに、急斜面を持つ山を登る場合に好んで使われる語となっています。
2005年に11歳でのアフリカ最高峰キリマンジャロ(標高5895メートル)登頂を皮切りに、次々と世界の最高峰に挑戦してきたジョージ・アトキンソン君。
17歳の誕生日を迎える3日前に、最後の最高峰となるエベレスト登頂に見事成功しました。
そして、これによって、昨年米国の17歳の少年が打ち立てた7大陸最高峰制覇の最年少記録の更新となりました。
世界にはすごい teenager がたくさんいるものです。
■編集後記
最近はスポーツ界でも若手の活躍が目立ちます。
ゴルフでも先週末の米国PGAバイロンネルソン選手権で現役の高校3年生、J・スピース君が32位に入りました。
実は彼昨年もこの大会に出てなんと16位でした。
そして今日の記事は16歳の少年が7大陸最高峰制覇のニュース。
7歳のときに父親から登山用のバッグをもらってすぐにスコットランドとイングランドにある3つの最高峰を登ったという。。
すごいです。
(裏)不安定な天気が続きますね。
東京、曇り、風強し。。