World Food Prices to Double by 2030
The prices of staple foods will more than double over the next two decades unless urgent action is taken to reform the global food system, international charity organization Oxfam has warned.
■チェック
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・double 倍になる
・staple food 主食物、食糧
・take urgent action 緊急対策をとる
・reform 改革する
・international charity organization 国際慈善団体
■対訳
「世界の食糧価格、2030年までに2倍へ」
世界の食物システムを改革する対策を緊急にとらなければ、今後20年以内に世界の食糧価格は2倍以上になる、と国際慈善団体オックスファムが警告した。
■訳出のポイント
double は 「倍の」 「2倍の」 という形容詞としてよく知られる語ですが、今日の記事では 「倍になる」 「2倍になる」 の意の動詞として登場しています。
前置詞 by には 「~によって」 「~の近くに」 など様々な意味がありますが、タイトルの by は終了期限・時間を表す用法で、by 2030 で「2030年までに」 ということです。
over the next ~ はシンプルですが日常でも頻繁に使われる表現なので、確認しておきましょう。
~ の部分に何時間、何日、何週、何ヶ月など具体的な時間・期間を示す表現が入り、「これからの~の間に」 「次の~のうちに」 という意味になります。
そこで、decade が 「10年」 という名詞なので、over the next two decades で「次の20年のうちに」 「今後20年以内に」 ということ。
unless は 「~でない限り」 「~しない限り」 「もし~でなければ」 という接続詞。
take action は 「行動をとる」 「措置を講じる」 という重要表現です。
ここでは、この表現の応用となっています。
まず 「急を要する」 「緊急の」 という意味の形容詞 urgent が加わって take urgent action で 「早急な対策をとる」 「緊急対策を講じる」。
さらに、これを受動態にすると urgent action is taken 「緊急対策がとられる」 になります。
したがって、unless urgent action is taken で「緊急対策がとられない限り」 ということです。
ただし、対訳では自然でわかりやすい日本語にするために能動態の「緊急対策をとらない限り」 としています。
Oxfam「オックスファム」 は世界98国で活動する民間の支援団体。
世界の「貧困および不公平に対する持続的な解決策」
lasting solutions to poverty and injustice の探求を目的としています。
もともとは、第二次世界大戦中の1942年、ナチス軍による攻撃で窮地に陥っていたギリシア市民に、英国のオックスフォード市民5人が、食糧や古着を送ったことが、オックスファムの始まりだそうです。
「オックスフォード飢饉救済委員会」
Oxford Committee for Famine Relief という名で活動を行なっていましたが、その後 Oxfam と名称を変え、英国全土から欧州、そして現在では世界中に広がる大支援団体となっています。
■編集後記
オックスファムとは性格が異なりますが、米国にはサルベーションアーミー(Salvation Army)というキリスト教の団体による慈善事業があるのですがこのショップは古着や中古家具を市民から寄付で受け取り、それを安値で販売しています。
仕入れがタダなんでめちゃ安い。
僕は米国に留学していた頃、必要な家具類は全部サルベーションアーミーで調達しました。
チェアが15ドルとかランプが10ドルとかそういうレベルでした。
(裏)youtube で the chase と検索。
intelのウエブ限定CMが凄い