Boeing to Halt 737 Max Production Next Month
Boeing plans to suspend production of the 737 Max starting January, the US aircraft manufacturing giant announced on Monday.
■チェック
・halt (=suspend) production 生産を(一時)停止する
・aircraft manufacturing giant 航空機製造大手
■対訳
「ボーイング、737MAX 来月から生産停止に」
米航空機製造大手のボーイングは、1月から737MAXの生産を停止する予定だという。同社が月曜日に発表した。
■訳出のポイント
halt の語源は、
「止まる」 という意味のドイツ語 halten の命令形 halt。
ここから
「止まる」 「停止する」
という動詞となっています。
意味的には stop とほぼ同じですが、
より堅い語というイメージで理解しておきましょう。
そこで、タイトル中の
halt production は
「生産を停止する」
ということです。
また、本文では
halt の代わりに suspend が使われていますね。
動詞 suspend はもともと
宙に 「つるす」 「ぶら下げる」 の意。
転じて
機能、活動、事業などを 「(一時的に)停止する」 「中断する」
という意味でも頻出の動詞となっています。
前述の halt (=stop) に比べると
“一時的に”
というニュアンスが強い点に注意したい単語ですね。
giant の語源は
ギリシア神話の巨人 「ギガス」 gigas 。
ここから、
物語に登場する 「巨人」 「巨漢」 「大男」
を意味する名詞です。
ただ、人以外にも企業や国、組織などを指すことも多く、
日本語の 「大企業」 「大国」 「大組織」
に当たる新聞用語として頻出です。
特に、企業の場合は前に業種を示す表現をともなって
「~大手」
という形で用いられることが多いですね。
advertising giant 「広告大手」
telecom (=telecommunications) giant 「通信大手」
といった具合です。
今日の場合は
US aircraft manufacturing giant で
「米国の飛行機製造大手」
というわけです。
ボーイング社の新型旅客機 737MAX は、2018年10月にインドネシアで、今年3月にエチオピアで墜落事故を起こして、同3月から世界各地で運航停止に。
同社は年内に
Federal Aviation Administration (=FAA)
「米連邦航空局」
から運航再開に向けた認証を得ることを目指していましたが、その見通しが立たなくなったため、2020年1月から生産停止を決めたということです。
ボーイングは事故後も737MAX の生産を続けており、すでに出荷待ちの在庫が400機に上っているといいます。
■編集後記
10ヶ月以上運航停止のままなのに、生産はずっと続けていたというのは、ボーイングはかなり強気というか傲慢な姿勢だったという気がします。大型旅客機の在庫を400機抱え・・・というのがどの程ヤバイ状態なのか素人には想像しづらいですね。もしかしたら投げ売りが始まるのだろうか・・・それも怖いですが・・・
(裏)今日は第九と家族忘年会