British Paralympian to Become World’s First Disabled Astronaut
The European Space Agency announced that it has chosen British Paralympic sprinter John McFall as the world first disabled astronaut.
■チェック
・Paralympian パラリンピック選手
・disabled astronaut 身体障害(者)の宇宙飛行士
・European Space Agency 欧州宇宙機関
・choose A as B A を B として選ぶ
・Paralympic sprinter パラリンピックの短距離走選手
■対訳
「英パラリンピック選手、世界初の身障者宇宙飛行士に」
欧州宇宙機関は水曜日、英国人でパラリンピックの短距離走競技に出場したジョン・マクフォールさんを、身体障害を持つ宇宙飛行士として世界で初めて採用したと発表した。
■訳出のポイント
Paralympian は
Paralympic 「パラリンピック」
から派生した名詞。
「パラリンピックの選手」 「パラリンピック出場選手」
の意味になっています。
そこで、
British Paralympian は
「英国人のパラリンピック選手」、
British Paralympian sprinter で
「英国人(で)パラリンピックの短距離走選手」
「英国人でパラリンピックの短距離走競技に出場した選手」
ということですね。
disabled は
機械、車などが 「動かない」 「機能しない」
という形容詞。
ここから、
「身体障害のある」
という意味でも広く使われる単語となっています。
ただし、差別的な表現と捉えられる場合もあり、
最近では
differently abled
「異なる能力を持つ」 → 婉曲的に「身体障害のある」、
あるいは
physically challenged
「身体的に困難を抱えている」 → 「身体的障害を抱えている」
という表現を用いることも増えています。
これを機に、これらもあわせて確認しておきましょう。
choose A as B は
「A を B として選ぶ」
という言い方。
そこで、
has chosen British Paralympic sprinter John McFall as the world first disabled astronaut
の部分は
「英国人でパラオリンピック短距離走選手のジョン・マクフォールさんを世界初の身体障害者宇宙飛行士として選んだ」 →
「英国人でパラリンピックの短距離走に出場したジョン・マクフォールさんを、身体障害を持つ宇宙飛行士として世界で初めて採用した」
ということですね。
41歳のマクフォールさんは、19歳のときにバイク事故が原因で片足を切断。
その後プロ陸上選手となり、2008年北京パラリンピックではイギリス代表として短距離走に出場しました。
今回、ESA(欧州宇宙機関)は2020年の宇宙飛行士プログラムに16人を採用し、そのうちの1人がマクフォールさんでした。
このプログラムには2万2000人を超える応募があったそうです。
もちろん、マクフォールさんが実際に世界初の身体的ハンディを持つ宇宙飛行士になれるかどうかは、今後の訓練課程にかかっています。
しかし、今回の採用についてマクフォールさんは、
“science is for everyone… and potentially space is for everyone”
「どんな人でも科学は学べる… そして、どんな人でも宇宙に行ける可能性がある」
というメッセージになれば、という希望を語りました。
■編集後記
マクフォールさん、訓練は厳しいでしょうし、多分技術スタッフなども彼のために新たな技術を開発したり、改善したりすることになるとは思いますが、ぜひ宇宙に行ってほしいです。W杯日本の金星といい、明るいニュースを取り上げられるのは嬉しいです。
今日の動画
https://youtu.be/YslMrpUT5aE
(裏)感染拡大ですが世間はほぼ日常。完全にwithコロナ。これで集団免疫を獲得できれば・・・