Japanese Pop-rock Group Tokio Announces Disbandment
Tokio, one of Japan’s most enduring pop-rock idol groups, announced Wednesday that it has decided to disband after one of the members went on hiatus over compliance violations.
■チェック
・disbandment (disband) 解散(する)
・most enduring 最も長く続く
・decide決断する
・go on hiatus活動を休止する
・compliance violation コンプライアンス違反
■対訳
「日本のポップロック・グループ TOKIO が解散を発表」
日本で最も長く活動を続けてきたポップロック系アイドルグループのひとつであるTOKIO は、メンバーの1人がコンプライアンス違反を理由に活動を休止したことを受け、解散を決めたと水曜日に発表した。
■訳出のポイント
disband は
組織、議会、音楽バンドなどを「解散する」
という動詞。
そこから派生した名詞
disbandment は
「解散」
ということですね。
今日のタイトルでは
announce disbandment で
「解散を発表する」
となっています。
enduring は
「耐える」「持ちこたえる」
という動詞
endure
の現在分詞が形容詞化した語で、
「非常に長く続く」「永続的な」「辛抱強い」
といった意味になります。
most enduring だと
「最も長く続く」の意ですね。
そこには、
単に活動期間が長いということだけでなく、
「最も粘り強く続いた」「長時間かつ困難を乗り越えてきた」
というニュアンスが含まれています。
つまり、TOKIO がスキャンダルやメンバー脱退などを乗り越えて、(粘り強く)存続してきた背景を示唆しているわけですね。
hiatus の語源は
「裂け目」を意味するラテン語 hiatus。
もともとは
「空白」「切れ目」「すき間」
を意味する名詞です。
ここから、現代英語では
活動の一時的な「中断」「休止」
の意味で使われています。
とくに、芸能、メディアの分野で頻出で
“完全にやめた” ではなく
“一時的に止まっている” 状態を表しています。
go on hiatus は
「活動を休止する」
という定番フレーズなので、しっかり確認しておきましょう。
compliance violation は
最近よく聞かれる「コンプライアンス違反」「コンプラ違反」
のもとになっている表現ですね。
compliance は
法令、規則なたる、倫理などの「遵守」
を意味する名詞で、
violation は
「違反」「侵害」。
直訳すると
「コンプライアンス(=法令・社内規定など)への違反」
ということですね。
内容を明言せずに問題があったことを明らかにする時に使われる “便利” で “曖昧な” 表現とも言えます。
つまり、スキャンダル、不祥事が不倫、暴力、薬物、金銭不正などなんであっても、具体的に言わず
compliance violation
で片付けられたり、
企業や事務所が、明言するリスクを避けつつ、”一応対処はしました” という姿勢を見せたい場合、などに使われるわけです。
今回の TOKIO 国分太一さんの場合も、compliance violation が用いられる典型例となっていますね。
1994年に旧ジャニーズ事務所のアイドルグループとしてデビューして以来、実に31年間活動をしてきた TOKIO が突然の解散を発表。
国分太一さんの日本テレビの番組からの突然降板から始まり、無期限活動休止発表、 スポンサーのCM差しどめ、そして、TOKIO の即日解散発表に至るまで、わずか1週間弱というスピードでした。
■編集後記
TOKIOには音楽面で特別な関心はありませんでしたが、福島での活動には共感していました。今回の突然の幕引きは残念です。グループにとらわれず、今後は個人として歩んでほしいと思います。ただし「コンプラ違反」だけを理由に詳細を明かさず解散するのは、ファンや関係者に対して誠実さを欠く姿勢であり、説明責任を果たすべきだったと感じます。
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(裏)仏像は、如来・菩薩・明王・天部の四大分類に大別され、それぞれに釈迦如来や観音菩薩、不動明王、四天王など代表的な尊格が配されているそうな・・・なるほど